freshman

先日、THEベンチャーという感じの会社でインターンをしている可愛い女子大生からこんな質問を受けました。

「Rieさんが海外に就職できるとわかっていたら、新卒で海外就職していましたか?」

え!何その質問、超難しい。新卒でイキナリ海外就職なんて考えたこともなかったので、すぐに答えることができませんでした。

そこで、「新卒で海外で働くってどうなの?」という疑問をいくつかの視点から考えてみました。

新卒でも、イキナリ海外で現地就職することはできるのか

結論から言うと、新卒でも海外就職する(現地採用で働く)ことは可能です。私がシンガポールの人材紹介会社で働いていた時も、新卒で内定が出ている方がいました。

ただ、そもそも新卒で就活している人なんて少ないので、少数派です。求人もほとんどが「社会人経験3年以上」などの条件を設けています。

そもそも海外にある日系企業は、日本本社の支店のような位置付けです。限られた資源をやりくりしながら、本社からのミッションを達成しなければいけません。

ただでさえ余裕がないのに、スキルも何もない新卒を採るメリットがありません。たまーに日系企業で働く新卒の方にお会いしましたが、彼らは皆本社採用からの出向です。

 

どんな条件なら新卒でも就職できるか

では、一体どんな条件であれば新卒でも採用されるか?というと、ざっくりこんな感じじゃないかと思います。

(1)日本語力が重視される(顧客が日本人、本社の人間が英語使えない)

例えば外資系企業のコールセンターや、ホテルのスタッフ、日系の飲食店店長など。比較的いつも募集があり、応募のハードルは低めです。

 

(2)日本語以外の語学力がある

英語や現地語がペラペラだと、やっぱり有利です。日本人上司が現地語を話せない場合、通訳としても重宝されるかもしれません。

私が働いていた人材サービスの会社にも、英語と中国語が話せる新卒の子がいました。

 

(3)現地スタッフと同等の条件で働くことができる

まさにグローバルな市場で自分のポテンシャルのみで戦うという、選択肢です。「新卒だから」「日本人だから」という言い訳がきかない、シビアだけどエキサイティングな働き方です。

まだ出会ったことはありませんが、可能性としてはあると思います。

 

(4)スタートアップ

最近は海外で起業する日本人も増えています。採用は社長の方針次第。能力よりも人柄を買ってくれたら、新卒でも就職できる可能性は大です。

学生インターンとして働き、そのまま就職したというケースを見たことがあります。

 

メリット/デメリットは?そんなの一般論じゃ語れない

もし先ほどの質問の意図が

「新卒で海外で就職した方がいいですか?」

だったとしたら、「そんなの分かんないよー(・_・`)」というのが正直なところです。

海外で働きたいと思ったら、まずは己を知ることから始めようで書いた通り、何が良いか悪いかなんて、一般論で決めるのは違うんじゃないかと思います。

例えば「海外で外国人に囲まれなが楽しくパーティーをしている写真をFBにアップしたいの!」という理由ならば、新卒で海外就職も良いと思います。

給料はあんまり高くない、高度なスキルが身につかない、というデメリット(?)があるかもしれませんが、それでも海外で「暮らす」ことに重きがあるならいいじゃないですか。

本人にとってはメリットが勝ちます。

他にも、

・新卒から海外で働くとビジネスマナーが身につかないとか、

・日本のビジネス商習慣が身につかないとか、

・空気読めないようになるとか言われますが、

そんなの日本vs海外というより、就職した会社の文化や仕組みに思いっきり依存すると思います。

同じ日系企業でも超大企業とベンチャーでも違うし、業界や職種によって仕事のやり方は全然変わってきます。

 

結局”グローバルに戦える力”ってなんだ?という話

ちなみに私の場合は、新卒で海外就職なんて考えもしませんでした。

学生の頃、フィリピンのとある国連機関で2ヶ月ほどインターンをさせてもらいました。

「夢にまで見た国連!海外でインターンしてる自分!超かっこいー!」

と自惚れられたのは最初の3日間のみ。

出張の準備すらできず、あまりの仕事の出来なさに毎日落ち込んでいました

「英会話ができる」のと、「英語を使って仕事ができる」のは全く違う
こと。

こんな足手まといに給料は支払われるべきじゃない!とにかく実力をつけて、まずは社会人として仕事の基礎を身につけなければ!と思ったのです。

また、「日本における新卒ブランドの威力は半端ない。一生で一回しか使えないならフル活用しなさい」という先輩の教えも参考にしました。

確かに、新卒という理由だけで一流企業に入れるのなら大いに活用すべきだと思い、日本で就職活動を始めたのでした。

 

まとめ

結論、私の場合は日本でビジネスパーソン・ライフを始めて良かったな、と思います。

なぜなら、新卒の最初の3年間で仕事の基礎を身につけることができたから(多分それなりには)。

この土台がなければ、2ヶ月というスピード感で海外に転職できなかったと思うし、海外で働き始めた後も、お客さんの期待に応えたり、現地スタッフと協力しながら働くことはできなかったと思います。

これまで出会った人の中で、世界を相手に仕事しててすごいな!と思った日本人って、結局仕事ができる人なんですよね。

彼等が持っているのは人間力や、交渉力、論理的思考力、課題発見力・解決力など、全部仕事を通して身につけられる力

グローバルで戦える力を身につけたかったら、日本で新卒で思いっきり働く道も、捨てたもんじゃないのかもしれません。

1985年生まれ 東京都出身

経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの現地法人へ転職し採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのちフリーランスとして独立。現在は開発コンサルタントとして国際開発援助やソーシャルビジネス支援に従事。