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ところで、『Sex and the City』という作品が大好きです。

DVD Boxを持ってるので、もう何回見たかわからない。うちにある古いDVD Player(使っている人って今もいるのか?)の中に常にセットされてて、少し空いた時間ができたらいつでも見られるようになってる。

アラサー女子にはとにかく響く作品だと思う。

そのタイトルから、ただひたすら恋愛とsexの話だけをしている低俗なドラマと勘違いしている人もいますが、全くそんなことはありません。女性の”生き方”をリアルかつユーモラスに描いたドラマ。

確かにテーマとしては恋愛、Sex、男と女、が多いんだけど、それらの要素が私たちの人生に何をもたらすのか、っていうキャリー(主人公)の考察がこのドラマの面白さだと思います。

放送開始は1998年。ってことは今から18年前。18年も前の話なのに、今もなおアラサー女子の心をわしづかみにして離さないのは、時代を超えて共通するもの、真理を描いているからですね、きっと。

Sex and the Cityファンなら、誰もが一度は妄想する『自分だったらあの4人の中の誰に当てはまるか』問題。

私の場合、サマンサやシャーロットはソッコー対象から外れるとして、キャリーかミランダかは、もう、すごく悩ましい。

「でも、、、やっぱりキャリーかな。うん、私はキャリー。」

って、世界中の何万人の女子が思ってるのかな。私ももれなく自分をキャリーだと思い込んでいる。万が一自分の名前のネックレスを見つけたら、絶対買う。

キャリーほどのファッションセンスはないけれど、見事にダメ男にはまっていくセンスのなさとかは本当似てるな、って。エイダンにしとけばいいのに…って思いながら、でもやっぱりビッグになっちゃうよね、うんうん、わかるよーーーー。

そうやって自己投影しすぎたからかわからないけど、幸運にも、今キャリーと同じライターという仕事でご飯を食べています。

で、ライティングの仕事を始めてから、改めてキャリーってすごいな、ってゆーかSex and the Cityを作った人たちってすごいな、って思うんです。

 

「カッコイイものをそのままカッコイイって言うのはダサいんだよ。主張したいことをストレートに主張するんじゃなくて、あえて他の事象を通して伝えるのが芸術的技法なんだよ」

 

って、あるモノ書きの先輩がいつも言っています。これ、簡単に聞こえてすごく難しい。普通の人って、言いたいことをそのまま言っちゃいますからね。

 

例えば今話題の『シン・ゴジラ』。

内容はさておき、あの映画は「日本の政治を問う」というど直球な主張を、ゴジラというエンターテイメントを通して描いているところに芸術的センスが。

ダウンタウンのまっちゃんが「ゴジラ以外がすごくリアルに描かれている。だから、ゴジラなんて絶対にいないんだけど、もしかしているんじゃないか?!って思ってしまう」と言ってました。

確かに小説とかもそうだけど、絶対に有り得ないことをわざと描くことで、より真実があぶりだされる。

 

Sex and the Cityも、普通に考えたら有り得ない設定とか多いんだけど

「もしかしたら自分にも起きるんじゃないか?」

「ひょっとしたら私が愛したあの人と、キャリーとビッグの関係って実は同じなんじゃないか?」

っていう現実と空想の境目ギリギリのところを描いているから、面白いんじゃないかと思う。

 

こうしたギリギリが狙えるのも、このドラマのテーマが実際にあった話に基づいているから。

どんなに書く技術が優れている人も、主張したいこと自体がつまらなければ、面白い作品を書くことはできない。

つまりは作品の面白さ=作り手の経験値。人生の豊かさが如実に出ちゃう。

だからこの作品を作った人たちは、彼女たち自身が、ユーモラスで素敵な人生を送っていたんだな、って思う。

「安定」や「普通」と引き換えに「人とは違う人生」を選んで、時にはキャリーみたいに悩んだり、同じ間違いを繰り返しちゃったりするんだけど、最後は自分の信じた道を進む。それが他の人にどう思われようとも。

 

1985年生まれ 東京都出身

経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの現地法人へ転職し採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのちフリーランスとして独立。現在は開発コンサルタントとして国際開発援助やソーシャルビジネス支援に従事。