みなさんの中には
「IELTSの勉強を始めたけれど何から手をつけたらいいかわからない」
「頑張って勉強してるのにOA5.5から抜け出せない」
と悩んでいる方も多いと思います
今回の記事はそんな方にむけて、半年間でOA5.5から6.5までスコアを伸ばすために、何をどの順番で勉強していくべきか、各月ごとにやるべきことの順番と目安について具体的に解説していきます。
記事の最後には、半年という受験期間を乗り切るモチベーション管理のコツについても触れています。
この記事を読むと、
- 自分は今何をすべきかという迷いが消える
- 今日から半年間、IELTSの計画迷子にならない
と思います。ぜひ最後までお読みください。
ロードマップを完走するための前提条件
前提1:OA 5.5を持っている
まず最初に皆さんと前提条件を合わせておきます。
一つ目は、この半年間のロードマップの対象者はすでにIELTS を受験してOA5.5をもっている人です。
まだIELTSを受けたことがない、OA5.0以下だという人は、今回のロードマップには当てはまらないのでご留意ください。
前提2:月に80〜100時間の勉強時間が確保できる
そしてもう一つの前提条件が、月に80〜100時間の勉強時間が確保できる人です。
なぜここを強調してすり合わせておきたいかというと、IELTS のスコアを短期間で 1.0 あげるには、それなりの絶対量がどうしても必要になるからです。
一般的にIELTSのスコアを 1.0 上げるには400〜600時間かかると言われています。
月80〜100時間×6ヶ月 = 480〜600時間になりますが、正直、これでもギリギリです。
しかもフルタイムで仕事をしている、家事・育児がある人は、半年では足りないケースも多いです。
今回は半年間という区切りでロードマップを敷いていますが、現実的には 8〜9ヶ月で見積もっておくと安心です。
IELTS OA 6.5は「軽く勉強して取れるスコア」ではないので、始める前にある程度の覚悟が必要です。
大きく4つのフェーズで考える
ここからはまず半年間のフェーズを大きく4つにわけていきます。
- 最初の1ヶ月が英語力の基礎がため
- 次の2〜3ヶ月目がIELTSの基礎問題対策
- 次の4〜5ヶ月目がIELTSの応用問題対策
- 最後の1ヶ月目が再現性を高める試験対策
それでは1ヶ月ごとに具体的に説明します。
最初の1ヶ月目:英語力の基礎固め
ここは超・重要期間です。OA5.5で伸び悩む方は絶対にこの期間を飛ばさないでください。
この1ヶ月でやることは3つ。
文法、単語、リーディングの基礎です。
① 単語 2500語まで覚える
目安は IELTS 6.5までに必要な2500語前後を軽く1周すること。
仮に一週間に600語覚えるとして、600語 × 4週間 = 2400語、400語だと6週間=2400語カバーすることが出来ます。少しきついですが、このペースなら約1ヶ月〜1ヶ月半で一周できます。
できれば半年のうちに 3周を目指して計画を立てていきましょう。
② 文法を完成させる
文法は「知っている」から「 使える」状態にします。
- 高校までの英文法を総復習
- 参考書を使って文法を「理解」する
- 問題集(ドリル)1冊を3周して「完璧にできる」までやり込む
おすすめの参考書:『総合英語 Evergree』
おすすめの問題集:『英文法基礎10題ドリル』
③ リーディングの基礎
リーディング練習で欠かせないのは精読と速読トレーニングです。
最初のうちは大学受験用の標準レベル教材で良いので、簡単なリーディングの精読を徹底しましょう。必ず音声付きの教材を使ってください。
精読が終わったら、スラッシュごとに頭から意味を取る速読トレーニングや、音声を聞いてディクテーション、リピーティングをするなど、リスニングの練習もあわせてやりましょう
もし余裕があれば、パラグラフリーディング(段落ごとに要約、筆者の意見の流れを追う練習)もやってみてください。
おすすめの教材:『英語長文ハイパートレーニングレベル3難関編』
おすすめの教材:『入試長文を読むためのパラグラフ・リーディング 高校上級用』
2ヶ月目:IELTSの基礎問題を完璧にする
だいぶペースが早いのですが、早速 IELTSの試験対策に入ります。
まずリーディングは公式問題集の Passage 1 によく出てくる Sentence Completion と True/ False/ Not Given 問題を安定して13問中 10点以上取れるように勉強しましょう。
本文中から抜き出すタイプの Sentence Completion と True/ False/ Not Given 問題は、情報処理力だけでも解けます。
さらに本質的な英語力と読解力を必要とする Summary Completion や Matching問題、Muiltiple Choice 問題はこの時点では解けなくても大丈夫です。
まずは 簡単な問題を完璧に取れるようにしましょう。
リスニングは Part 1 & 2 を安定して8点以上
リスニングは Part 1と2を安定的に8点以上取ることを目指して勉強しましょう。
Part 1 は音声知覚とスペル力が問われます。同じ問題タイプを繰り返し解くことで、IELTSの出題パターンに慣れていきましょう。
Part 2 は問題のタイプこそ難易度が上がりますが、話している内容やスピード自体は Part3&4に比べれば低いです。
ここで1ヶ月目の基礎固めの時期にちゃんと音声のトレーニングをやっていた人は一気にスコアを伸ばせるでしょう。
3ヶ月目:ライティング Task 1を早めに完成させる
ライティングの Task 1 を先に完成させる
3ヶ月目になって初めてアウトプットの対策に入ります。
まずライティングは、Task 1を先に完成させてしまいましょう。
Task 1 はほぼ「型」の世界です。ある程度書き方の「型」さえ覚えてしまえば、そこまでスコアが下がることはないでしょう。
早い段階で Task 1 を完成させると、試験直前期に Task 2に集中することが出来ます。
試験直前期はやることがとても多いので、少しでも得意分野を早めに作っておくことをおすすめします。
スピーキングは Part 1 & 2 のネタづくり
続いてアウトプット科目の2つ目がスピーキングです。
スピーキングは頻出トピック 10〜12個について、Part 1と2のネタづくりに入りましょう。Part 1 は一つの質問に対して2〜3文の回答、Part 2 は150語前後の回答を準備しておきます。
大事なのは丸暗記することではなく、あくまで色々なトピックについて一度は考えたことがある状態を作るのが目的、ということです。
面接官は暗記の答えを高く評価しませんので、一言一句覚えるのではなく、「この質問をされたらこのネタを話そう」くらいの気持ちでストックを作っておいてください。
リーディングは Passage 2 に挑戦
ここから徐々に単なる「表面的な和訳」や「情報処理」から、「内容をしっかり理解する」という段階に入ります。
ここでも基礎固めの1ヶ月目に、単語、精読とパラグラフリーディングをしっかりやっていた人は成果を感じられるはずです。
4〜5ヶ月目:思考力を鍛える
まず IELTSの予約をする
まず目標期限から残り2〜3カ月を切った時点で、IELTSの予約をして下さい。
「お金を払って予約する」、「日付を決める」ことで、これまでなんとなくふわっとしてきた勉強が一気に本気モードに変わります。
ここからは学習の内容も一段レベルが上がります。英語力だけでなく「考える力」が求められる段階 に入ります。
最初にお伝えしておくと、ここからのラスト3カ月が一番きついです。
ラストの2〜3カ月は、取り組む学習内容の一つ一つの負荷が重い上に、4技能を並行で勉強していかなければなりません。
リーディングは Passage 3 を集中強化
リーディングはいよいよPassage 3によく出てくる論文タイプの問題に取り組みます。抽象度が高く、文章の意図や筆者の主張を読ませる問題です。
このタイプの問題は、みなさんの「真の読解力」を見ています。
- パラグラフリーディング
- 文章自体の構造把握(論理展開を追う)
- 自分で要約
一つ一つの問題を丁寧に復習し、これら3つのことを徹底的にやってください。
リスニングは Part 3 & 4対策へ
リスニングも同様に、内容のレベルも高く、ボリュームの多いPart 3&4対策に入っていきます。
この段階では、「音が聞こえない」状態からはすでに脱却しているのが理想です。復習はほぼリーディングの内容理解と同様です。ただ問題を解いて終わりではなく、スクリプトの
- 単語の意味調べ、精読
- 流れや転換点の分析
- 言い換え箇所の確認
- 音が聞き取れていない箇所は何度も聞きなおす
- 精読が終わったスクリプトを何度も音読する
などを必ず丁寧にやり込みましょう。
作業自体がめんどくさいのもわかりますし時間もかかるのですが、この復習作業を徹底せずに「リスニングが伸びない」と嘆く人が多すぎます。
まずやるべきことをちゃんとやりましょう。
ライティングは本格的に Task 2対策へ
ライティングもいよいよ本格的にTask 2の対策に入ります。Task 2は
- HOW(型)
- WHAT(中身)
の両方が重要です。
「テンプレを覚える」、「なんとなく250語書いて終わり」では 6.5には届きません。
しっかりと机に座って集中して論理的に考える時間を取ったり、テーマについて調べる時間をとりましょう。
ライティングは評価基準(Band Descriptors)を理解していないと、いくら文字数が多くてもスコアは伸びません。
もし可能であれば、IELTSのプロから添削を受けてみましょう。お金はかかりますが、これに関してはあまり出し惜しみせず、しっかりフィードバックを受けた方が投資効果は高いと思います。
スピーキングは Part 3 対策へ
最後にスピーキングですが、これはライティングのTask 2を口頭でやっているのに近いです。
- 抽象度の高い社会的なテーマ
- 多角的な視点で語れるか
が求められます。
日頃からIELTSで頻出のトピックについて興味関心を持ち、日本語で良いので自分の意見をまとめておきましょう(その後に必ず英語に直して声に出す作業もして下さい)。
ここまで来ると、単なる英語だけの能力ではなく「反射的に論理的に思考できる力」が必要となってきます。
また、面接官の質問を一発で聞き取り、正しく理解する必要があります。
これまでのリスニング・リーディング・ライティングの総合力がオーラル(口頭)で試されるようなものです。
ここまでの時点で、いかにしっかり4技能をバランスよく勉強してきたかが、スピーキングのスコアに表れます。
6ヶ月目:再現性を高める
最後の1ヶ月はめちゃくちゃ重要です。最後の1ヶ月は新しいことはやりません。
やるのは復習、弱点潰し、本番再現、だけです。
これまで各科目で時間がはみ出てしまった人も
- リーディングは絶対に60分で3題解き終える
- (PC版で受けるなら)リスニングのパソコン操作に慣れておく
- Task 1, Task 2ともに絶対に時間を厳守する
- スピーキングはAI相手ではなく、人間相手にモックテストをやってもらう
など、できるだけ本番環境に近い状態で問題を解くようにしてください。
このラスト1カ月が計画の時点で抜け落ちている人が本っっっ当に多いです。
理想はこのフェーズを2ヶ月くらい確保して欲しい。なぜなら、現実として目標期限より2ヶ月ほど遅れて達成している人が多いからです。
「最初から余裕を持って最後に焦らない計画を立てる」。これが大事なポイントです。
OA6.5を目指す半年間を乗り切るコツ
ということで、半年間のロードマップについて解説してきました。
IELTSの学習は、「最初の3ヶ月はまぁまぁ楽しいけど、後半の3ヶ月がとにかくしんどい」という構造になっています。
後半は英語力が伸びている実感がなくなったり、できない自分と本格的に向き合わなければなりません。
また試験日が迫ってくるというプレッシャーもあり、精神的にきついです。
でも、最後に目標達成する人は例外なく「ここが勝負どころ」と理解して踏みとどまっています。
半年を走り切るために必要なのは「辛い時期が来る」とあらかじめ知っておくこと。それだけでメンタルダメージは大きく減らせます。
半年でOA6.5は「なんとなく半年間勉強する」では届かないレベルです。でも、正しい順序で正しい努力をすれば十分に狙えるスコアです。
