今回は IELTS のリスニングの点数が安定しないという人へ、「ここで落としたらもったいない!パート1を得点源に変えるための考え方と解き方」 というお話しをしていきます。
もしみなさんが
- パート1は簡単なはずなのに意外と間違える
- 聞こえているつもりだけど全然正解できない
- いつの間にか終わっていた
このどれかに当てはまるのであれば、ぜひ最後までお読みください。
ちなみに結論からいうと、リスニングのパート1を落としてしまうと、6.5を取るのはほぼ不可能。
なぜパート1が重要なのか・どう解けば得点源にしていけるのかをしっかり抑えていきましょう!
なぜパート1が重要なのか
以下はIELTSのバンドスコアを取るのにそれぞれ必要な正解数を表したものです。
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Band |
必要正解数 |
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5.5 |
18〜22問(約5割) |
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6.0 |
23〜25問(約6割) |
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6.5 |
26〜29問(約7割) |
もし仮に18問正解して 5.5のスコアだとすると、6.5を取るためには最低でもさらに8問正解数を増やさなければならないということです。
リスニングは全部で40問しかないわけですから、8問正解数を増やすのはかなり大変です。
では現在リスニングのスコアが 5.5~6.0の人がどこで正解数を増やしていくのが王道かというと、やはり一番難易度が低いパート1をとにかく落とさないことにつきます。
具体的な目安でいうと、6.5を取るには次のような内訳になります
- パート1→ 安定して8割正解
- パート2&3 → 7割正解
- パート4 → 6割正解
パート3&4は内容自体がアカデミックで難しい上に、設問文のボリュームも多いです。純粋な音を聞き取る力だけでなく、リーディングや展開を追う力などの総合力が試されます。
また IELTS はパート1もパート4も一点の重みは変わらないので、効率良くスコアアップを目指すならパート1で点数を貯金しておく必要があります。
逆に言えば、パート1で取りこぼしてしまうと、後半で取り返せすのはかなり難しいです!
パート1で絶対やるべき5つのこと
パート1で点数を落とさないために絶対やるべきポイント5つはこちらです。
- 語数の制限確認
- 場面の把握
- 会話の「構造」を把握する
- 空欄の予測
- ひっかけに引っかからない
① 語数制限を確認する
IELTSのリスニングパート1は、書き取り問題です。
書き取り問題には必ず
One word and/or a number
というように語数が指定されています。これは必ず確認するようにしてください。もしOne wordと指定されていたら、複数語書いてしまった時点で不正解です。
正解の箇所が聞き取れていても採点は「不正解」となりますので気をつけましょう。
② 場面を特定する
まず大前提として全パート共通で大事なのが「最初と途中の30秒をフル活用する」です。
IELTSのリスニングはどのパートも音声が流れる前に問題を読む時間がありますが、この時に絶対やってほしいことがあります。
「どんな場面の会話なのか」を30秒の間に推測しておいてください。
パート1は日常会話が中心なので、例えばおすすめのお店やホテルを友人に聞いていたり、ボランティア活動しているグループへの問い合わせだったりします。
その場合、大体「おすすめのお店の場所とかお勧め理由が流れてくるだろうな」とか、「ボランティア活動の内容や参加方法が出るだろうな」と予測することができます。
問題用紙を見ると表の一番上に小見出しが載っていることが多いので、そちらを見てどんな場面の会話なのかを把握するようにしましょう。
③ 会話の「構造」を把握する
パート1の Note Completion(ノートの穴埋め)問題では、左側の大きな見出しがヒントになります。
例えば:
- Regular Activities(通常の活動内容)
- Contact details (問い合わせ先)
このような見出しがある場合、これは「会話はこの順番で進みますよ」という“台本”を見せてくれている状態です。

つまり、今どの話題を話しているのか、もう次のセクションに移ったのかが、この見出しを追っていけば分かるようになります。
同じように Table completion (表やの空欄補充)タイプの問題も、構造がわかりやすいように書かれています。
例えば表頭に
- ホテルやお店の名前
- コスト
- その他(メモ欄)
みたいなものが書かれていますので、この構造を把握してしまえばどこを見ながら聞けば良いかが一目瞭然です。
このような聞き方をしていれば、「今何の話をしているのかわからなくなっちゃった」とか、「まだ前半なのに後半の答えの箇所を見て待っている」 といったズレがなくなります。
④ 空欄予測
例えば清掃のボランティア活動に参加するという場面で、問題用紙に
と書いてあったとします。
そうすると、空欄の部分には何が入ると予測できますか?
「清掃の場面でビーチにあってはいけないものは?→ゴミを表す単語が入るのかな?」とか、
「ビーチで清掃する時に着用するものということは、服装や靴が入るのかな?」 などとどんな種類の単語が入るか予測することができます。
この予測をやらずにただぼんやり聞いているだけだと、うっかり聞き逃してしまいます。
なので、必ず空欄にどんなタイプの単語が入るのか、予測しながら聞くようにしましょう。
⑤ ひっかけに引っかからない
5つ目は「ひっかけに引っかからない」です。これはパート1に限らず、IELTS 全パートに共通していえることです。
特にパート1では日時、時刻、金額などでひっかけてくることが多いです。
例えばこのような感じです。
最初に流れてくる曜日や数字はひっかけになっています。
ですので、「この空欄には曜日がくるぞ」とか「数字が入るぞ」と予測まではできていても、最初に流れてきた音に飛びついてしまうと、ひっかけに引っかかってしまう可能性が高いです。
ちゃんと最後まで聞いて、内容を理解してから書くようにしましょう。
リスニングの前にあなたの速読力は大丈夫?
さて、ここまでリスニングパート1のポイントを解説してきましたが、ここで大前提の話をします。
「最初の30秒を活用しよう」と書きましたが、30秒という限られた時間での空欄予測などは英文が瞬時に正しく理解できる人しかできません。
つまりリスニングの前にリーディング力、特に速読力が超重要ということです。
設問文を見て意味がすぐ取れない人は、そもそも何を待てばいいか分かりません。
例えばさきほどの “making sure there is no ______ on the beach” という文を見て、
「あれ?make sure って何だったっけ…」とか、
「appropriateってどーゆー意味だっけ…」
と止まってしまうと、空欄の単語予測はできません。
ですので、やっぱり日頃から速読トレーニングをしっかりやっておくということが重要です。
速読トレーニングというのは、 “(精読済みの)長文をある程度意味のかたまりに区切り、前から英語の語順で読む” という読み方です。
別名スラッシュリーディングとも呼ばれています。
これを意識的に速くやるのが速読トレーニングです。このトレーニングを重ねることで、いちいち和訳しなくても、英語を英語の語順で理解する英語脳回路が鍛えられていきます。
この英語脳回路が鍛えられる、30秒という短い時間でも設問を理解することができ、そもそもリスニング自体が自然と聞けるようになってきます。
逆にこれができないと設問を読むのに時間がかかり、音声が始まった瞬間にパニックになります。
設問文を理解するスピードが遅い人はぜひリーディングから見直してみましょう。