という方が、迷いなく一人部屋を選べるよう、背中を押したいと思います。
特に社会人で留学を目指す方。趣味嗜好や生活スタイルが確立されてきた今、赤の他人、しかも外国人ルームメイトとうまくやれるのか、不安に思う方もいるのではないでしょうか。
それでも
「やっぱりお金と英語を話す環境のことを考えると、誰かと部屋をシェアするのがベストだ!」と
無理やり自分に言い聞かせようとしている。
私自身は親のお金とアルバイトで貯めた微々たる貯金でやりくりしていたので、とにかくお金をかけないことを優先していました。ですが、その結果が大失敗。しかも2回も。
結論『最初は寮の一人部屋がベスト』
長期海外留学の滞在形態を考えると、選択肢は大きく4つあります。
- ホームステイ
- 寮の一人部屋(リビング、キッチン、バス・トイレのみ共有、寝室は一人)
- 寮の二人部屋(上に加えて寝室も共有)
- アパートで一人暮らし
この中で私がお勧めするのは「②寮の一人部屋」です。なぜなら、ストレスが比較的少ないわりに英会話の機会も確保できるから。
そもそも滞在先を決める時の二大ネックは「お金」と「英語」。この二つのバランスで迷っている方が多いと思います。
でも、問題はそれだけじゃないんです。それよりももっと(?)大きな問題。
それが「ストレス」です。
このストレスは、留学生活に想像以上の影響を与えます。相当なM気質でない限り、ストレスによるダメージを軽んじないほうが良いでしょう。
他人と暮らすのは想像以上のストレス
最悪なのは寮の二人部屋
逆に一番お勧めしないのが「③寮の二人部屋」です。お勧めできない理由は枚挙にいとまがないのですが、ざっくり言えばストレスしか溜まらないから。
- 平日の夜にパーティー開催
- 朝起きたら、キッチンのシンクにゲロが溜まっている
- 酔っぱらってカーペットの上でお漏らし
- すぐ隣のベッドで若い男女が…(自主規制します)
信じられないかもしれませんが、どれも実際に起きたエピソードです。
寮のルームシェアは大体2通りあって、②のリビング、キッチン、バス・トイレを共有して、寝室は一人部屋のパターンと、③の寝室まで共有するパターンがあります。
私がアメリカのコミュニティ・カレッジで、寮に住んでいた時の間取りはこんな感じ。
一人部屋の家賃は、二人部屋の2倍弱くらいでした。
「お金も節約したいし、誰かと一緒に暮らす方が英語も伸びるだろう」という、まさに安易な考えでシェアを選択。その結果、最初のセメスターは地獄のような日々でした。
私のルームメイトはかなり Big Body な女の子で、その子の1.5倍くらいある Big Body な彼氏がいました。
彼女の容姿は置いておいて、最悪だったのは、彼氏が部屋に住みつき始めたこと。Big Body同士なので、ダブルでいびきがやばい。朝起きれば彼がすぐそこに寝ているので、着替えすらできません。洗面所も独占するし、勝手にシャワーも浴びる。
大体その彼は、うちの大学の生徒ではありませんでした。毎日リビングでTVを見て過ごしている。女子部屋なので男性は入居できない決まりなのですが、そんな真っ当な道理がなぜか通じません。
最初は「今夜だけ」が、いつの間にか毎日になり、出ていってくれと言っても、「この面積の家賃は私が払っているんだから指図される覚えはない!」との反論。
ビニールテープが床に貼られ、勝手に区画整理されました。その線から髪の毛一本超えた超えてないで揉める毎日。
そんな日々が4カ月続きました。毎日これですよ? 辛くないですか。つらすぎで今思い出しても笑うしかありません。
結局そのルームメイトは、早々に Big Bodyな彼氏の子どもを妊娠し、最初の1学期で学校を辞めていきました。もちろん寮も出ていきました。
寮のメリットをしいて挙げるなら…
これはかなり極端なエピソードだと思いますが、当時寮に住んでいた他の日本人留学生も、何かしらの苦労はしていました。
唯一、一人部屋を確保していた友人だけは穏やかな生活を送っていた。リビングでどんなにパーティーが繰り広げられても、部屋に入って鍵をかければ、一人の空間を確保できる。
学期の終わりまでには誰の部屋が一番静かか見極め、自分の部屋にいられないときは、駆け込み寺のようにそこに逃げ込んでいました。
もう二度と戻りたくないですが、寮にもメリットはあります。
- アパートを借りて一人暮らしするよりは安く済む
- アパートに比べて契約が楽
- その国の生活や文化を深く体感できる
- 友達が作りやすい
- パーティー好きには最高の環境
結局なんだかんだでルームメイトとは話しますし、仲が悪ければ喧嘩もするので、英会話力は伸びると思います。
あと、実際にこんな環境を楽しんでワイワイやれる人もいます。ある日本人女子はワイワイ楽しんでましたし、その後アメリカ人と結婚し、今もアメリカで暮らしているみたいです。
なので、結局は自分の性格をよく吟味して決めるしかない!というのが本音のところ。普段の生活で、何が自分にとってストレスになるのか。そのストレスは、「お金の節約」と「英会話力向上」と引き換えに耐えることが出来るのか。
この判断が重要です。
余計なストレスを減らして、その分勉強に打ち込みましょう。そしたら英語力は伸びます。
とはいえお金の問題もありますし、住環境については納得いくまで検討してみてください。
異国での他人との暮らしは9割ほど辛かった思い出しかありませんが、良い経験にはなりました。
ぶつかったりケンカすることで、その国の文化や価値観を学べることもあります。
違う国の人と一緒に暮らすのも留学の醍醐味です。辛いことも楽しむ姿勢を忘れずに頑張っていきましょう!