今回の記事では IELTSのライティングでスコアを上げるため必要な英文法3選について解説します。
IELTSで高スコアを取るためには、基本的には高校3年生までの範囲の文法をすべてカバーする必要があります。
その上であえてIELTSのライティングでスコアアップに直結する文法はどれ?という視点で解説していきたいと思います。
私はこれまで100人以上のライティングを添削してきましたが、「この文法レベルだと、どんなに文字数を稼いだところでスコアは伸びないんだよな〜」という残念な解答をたくさん見てきました。
特にOA 5.5で伸び悩む方は根本的に文法がガタついている方が多いです。
IELTSのライティングはなぜ文法が重要か?
まず最初に、なぜIELTSのライティングにおいて文法が大事なのかについてお話ししていきます。
ずばり結論からいうと、ライティングのBand descriptors(採点基準)の中にGrammatical Range & Accuracy(文法の幅と正確性)という文法項目があるからです。
これはざっくりいうと、
- ミスが少なく正確に使えるか
- 幅のある文法を使えているか
が重要ということです。
多くの人は「文法のミスを少なくしよう」と正確性の方に意識が向きがちですが、「幅のある文法を使えているか」もとても重要です。
IELTS の Band Descriptors には、はっきりこう書かれています。
|
Band 6 |
uses a mix of simple and complex sentence forms makes some errors in grammar and punctuation but they rarely reduce communication |
|
Band 5 |
uses only a limited range of structures attempts complex sentences but these tend to be less accurate than simple sentences may make frequent grammatical errors and punctuation may be faulty; errors can cause some difficulty for the reader |
(出典:IELTS Writing Band descriptors)
ここに書かれているcomlex sentence とは「複雑な文」という意味ではありません。これは複文という文法用語です。
複文とは「主語+述部の節が2つ以上あり、そのうちの一つが主節で、ほかが従属節でつながった文」です。
つまり「複文を正しく使えないとライティングで 6.0 以上を取ることはできない」とはっきり書かれているわけです。ですから、スコアを伸ばすためには必ずこの複文の使い方をマスターする必要があります。
IELTSライティングで必須の英文法3つ
ここからは実際に、「IELTSのライティングのスコアを伸ばすために必要な文法項目3つ」に絞って解説していきます。
- 従属接続詞
- 関係詞
- 分詞構文
✅ 必須1つ目:従属接続詞
複文を作る代表的な文法の一つが従属接続詞です。
接続詞にはそもそも等位接続詞と従属接続詞と2つあるのですが、and, but, or, so といった等位接続詞でいくら文を長くつなげてもスコアは伸びません。
スコアを伸ばすためには従属接続詞(メインとサブの関係が生まれるもの)を使いこなすこと大事なのですが、従属接続詞はさらに名詞節と副詞節を導くものにわかれます。
名詞節
まず一つ目の名詞節を導く従属接続詞は、その名の通り文の中で「名詞」の働きをする接続詞です。
- that
- whether/if
が代表的。
例えば I believe that SV とかはTask 2 の冒頭でみなさん使っていると思いますが、wheather/if なども使えるように練習してみましょう。
副詞節
続いては副詞節を導く「従属接続詞」です。
- because/ as/ since 理由
- while/ whereas 対比
- although/ though 譲歩
- if/ unless 条件
これらは文の中で副詞の役割を果たします。
これら4つ「因果関係」「対比」「譲歩」「条件」などを示す接続詞は論理の骨格を示す単語でもあります。
従属接続詞が使いこなせるということは、ただ単に文法の幅広い知識を示せるだけでなく、みなさんが論理的に考えられることの証明にもなります。
正しく使えていれば coherence & cohesion(論理性と結束性)という別の採点基準のスコアを伸ばすことができます。正しく使いこなせるように練習していきましょう。
✅ 必須2つ目:関係詞
二つ目は関係代名詞と関係副詞です。
- 関係代名詞 who/ which/ whose/ that
- 関係副詞 when/ where/ why/ how
関係代名詞、関係副詞は何かを後から説明する時に非常に便利で、エッセーの中で使っている人も多いです。
関係詞は複文という観点からは積極的に使って欲しい文法ですが、使い方と頻度に注意が必要です。
まず使い方ですが、「なんとなく使って文を長く付け足している」人が非常に多いです。
例えば超極端な例ですが、下の文は意味は通じるけど関係代名詞だらけで冗長になっている典型例です。
とにかくwho / which を「何でも繋げる接着剤」として使っていて、読みにくいです。
この文を例えば、次のように書き換えることができます。
不要な関係代名詞を省き、分詞をつかった形容詞句に変えて読みやすくしています。
複文=長文ではありません
文字数を稼げこうとして多用しすぎないよう気をつけてください。
IELTS や TOEFL のライティング対策をしていて、ある程度「量」が書けるようになってくると、今度は文章の質を上げたい欲が出てくる時期があります。 私も以前、40分以内で250語以上(※IELTS ライティング Task2の課題)は安[…]
✅ 必須3つ目:分詞構文
必須の文法項目3つ目は分詞構文です。
分詞構文は現在/過去分詞を使い、when や because などの接続詞と主語を省略し、文を短く簡潔に表現する構文です。
分詞構文は一般的には新聞や論文など書き言葉に使われる文法ですので、IELTSのライティングにはぜひ使ってもらいたい項目です。
分詞構文が使えると、これまで接続詞で繋いでいた文を同じ情報量のまま一気に短くすることができます。そうすると
- 文が洗練される
- 冗長さが減る
- 論理がコンパクトにまとまる
といった利点があります。
ただ分詞構文は難しい文法なので、ミスが多発しやすいです。特に意味上の主語が一致していないというミスがよく見られます。
例えば以下の文は間違った例なのですが、どこがおかしいか気づけるでしょうか?
これを元々あった接続詞とSVを復活させて二文に直すと
「就職の機会が留学したからこそ、就職の機会が増えた。」
という変な意味の文になってしまいます。これが意味上の主語の不一致が起きている間違いです。
「何が間違っているかよくわからない…。」という方は、そもそも分詞構文を理解していない可能性が高いので、もう一度よく復習をしておきましょう。
一度はIELTSのプロにちゃんと添削してもらう
OA5.5で伸び悩む方は、「文法をなんとなく使っている」方が多いですが、IELTS のライティングで「なんとなく」はすぐに採点官にバレてしまいます。
もし今、文法の参考書は読んでいるしAI の添削も使っているけどスコアが伸びていないと感じている方は、ぜひ一度IELTSのプロに一度添削をしてもらってください。
AI 添削はとても強力なツールですが、そもそもみなさんの文法の土台が弱いと活かしきれず、直された英文を暗記するだけで終わってしまいます。
自分のライティングのどこが弱点かを、ぜひ一度プロにちゃんと添削してもらってみてください。
添削サービスもピンキリですが、できたら対面でちゃんと説明してくれるものをお勧めします。ここはお金と時間を出し惜しみせず、投資したら大きなリターンになって返ってくるポイントかと思います。
(私も色々サービス使ったことありますが、安価なものはただスコアの数値が書いてあるだけで、なぜそのスコアなのかか理由がわからず、お金と時間を無駄にしたと思うことがありました。)
もしみなさんが
- 自分のライティングはどこに問題があるのか?
- 何から勉強しなおせばいいのか?
- そもそも文法をもう一度基礎から見直したい
と感じていたら、UtoGo Academy の文法講座やグループレッスンもご検討ください。
まとめ
- いつも because で文をつないでいて、それ以外の接続詞は使いこなせない
- なんとなく 関係代名詞を使っていつも文をつないでいる
- 分詞構文を形だけ真似する
こういう書き方をしている方はどんなに長く文章を書いても、スコアは伸び悩みます。一つでも当てはまる方はこの記事を参考に、必須項目3つの文法を復習してみてくださいね。
