こんにちは。まじめです。
今日はフィリピンに1ヶ月間留学した際の学業面のことを書きます。
IELTS の点数が上がらないと「いっそのこと語学留学したほうが早いんじゃないか?」と思う事ってありますよね。出願日までの日数が短くなってくると、早く必要スコアを取らなければと気持ちだけが焦ってしまいます。
私の場合はライティングスコアが足を引っ張り、国内外のスクールを比較した結果、藁にもすがる想いでフィリピン留学を決めました。
フィリピン留学は半信半疑で行きましたが、結論から申しますと、非常に効果があり本当に行って良かったと思っています。
今回の記事では、1日の授業のざっくりしたスケジュール、簡単な科目評価を書いています。フィリピン留学を検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。
セブ島留学ではなく、なぜバギオの学校を選択したか
まず私が選んだスクールはフィリピンのバギオ地方にある1つの学校です。調べたところ、フィリピン留学で英語の語学学校がたくさんある地域は主に2ヶ所あります。1つはセブ島、もう1つはバギオ地域で、私は後者を選びました。理由は主に経済面と講師の質、入学する生徒の傾向です。
まず経済面ですが、約10社見積りを取って値段を比較してみると、セブ島への留学とバギオへの留学では1ヶ月で10万円の金額の開きがありました。
次に講師の質。フィリピンはアメリカが統治していた際の影響が残っており、学校では国語の授業以外は全て英語で授業が行われます。そのため講師達は小さい頃から英語に毎日触れる環境が整っています。その中でもバギオはフィリピンの大学が多数集まっており、教育の質が高い地域だと言われています。
それらの大学を出た講師がバギオの教育施設で教えています。かつIELTSを教える講師は教育施設内で厳しい選抜試験をくぐり抜ける事によってしかなる事ができない人たちの集まりだそうです。
最後に、入学する生徒ですが、勉強を真剣に勉強したい人たちが集まっている傾向があるようです。私が行った学校は周りに何も遊ぶ施設がなく、平日はその学校に缶詰状態。そんな環境を好んで来ているメンバーは、学習意欲が高いなと感じました。
そんな情報を日本にいる時に仕入れていたためバギオを選択しました。セブ島のスクールに実際行ったわけではないので比較できませんが、私はバギオの語学学校を選んで良かったと感じています。
1日7時間授業 & 宿題というハードスケジュール
その学校に入学すると、毎日決められた勉強スケジュールをこなしていきます。英会話中心やIELTSコース等、選択するコース毎にスケジュールは異なりますが、私はIELTS専門コースを選んだため平日朝9時〜17時の間で7時間の授業がありました(授業時間は1レッスンあたり1時間)。7時間のうち5時間は必須授業、2時間が選択授業となります。
これで終わりではありません。ほぼ毎日宿題がでます。特にライティングの宿題が多く、慣れないうちは2時間〜3時間を宿題に費やしていました。そのため、結局平日は約10時間英語を勉強するというハードスケジュールになります。
科目 | G or M | 時間 |
リーディング | G | 1時間 |
リスニング | G | 1時間 |
スピーキング | M | 1時間 |
ライティング task1 | G | 1時間 |
ライティング task2 | G | 1時間 |
※グループクラスは科目の後に「G」、マンツーマンクラスは「M」と記載しています。
また授業のスタイルとして、マンツーマンクラスとグループクラスという2パターンがあります。多くて4人以内で、英語のレベルが同レベルくらいのグループが形成され授業を受ける形式となります。
私はマンツーマンで全ての授業を受ける方が効果的だと考えていましたが、実際にグループクラスを受けてみるとデメリットだけではなくメリットもあると感じました。それはまた別の機会でお伝えしたいと思います。
基礎を教える必須授業、実践をする選択授業について
これらの必須授業は基本的なことを学んだあとに実践するという授業内容になっています。例えば、ライティングタスク1の授業なら、まず得点構成を聞き、次に問題毎の書き方の型を教わり、最後に習得した型で課題を実践するという流れになります。
また、全ての科目で教育施設が作成した独自の問題集を使うことになります。これらの必須授業は大変有意義ですが、基本の講義→実践という形になるため、どうしても実践時間は少なくなってしまいます。
その実践時間を補うため、選択授業という形式があり、選択授業は実践のみとなります。例えばライティングタスク2だと、授業が始まると同時に一つの問題が出され、それを実際のテストと同じ40分で回答します。そして次の授業までに先生が添削し、授業が始まるとその添削の説明がありその後はまた問題が出され回答する、という実践と添削説明の繰り返しになります。ちなみに、私はスピーキングとライティングタスク2の授業を選択しました。
各科目の評価
あくまでも主観ですが、授業の効果の有無は、科目によりわかれるというのが結論です。ただし、私が目的にしていたライティングの点数をあげる事については大いに効果があったと思います。以下にそれぞれの授業についての感想を書きますので、フィリピン留学を検討されている方に少しでも参考になれば幸いです。
※スピーキングとライティングは必須授業と選択授業に分けて書きます。
リーディング
授業の進め方
まず質問のタイプ毎の解き方を教わる。その解き方を定着させるため、生徒は授業時間内で問題集の中の1題を解き、答え合わせした後に回答について先生が説明する。回答の根拠が中心。
効果
あまりなし。私はリーディングは復習までセットでする事が大事だと考えているのですが、復習する時間が取れず、問題を解いて終わりという状態になってしまうため。
リスニング
授業の進め方
リーディングと同じ。授業内で問題集の問題を解いて、答え合わせした後に回答について先生が説明する。
効果
あまりなし。音源は全てのプログラムが終了した際にしかもらえず、教育施設に在籍中は復習できないため。
スピーキング(必須授業)
授業の進め方
マンツーマンでの授業。まずスピーキングの得点構成を聞き、セクション1、2、3毎の回答方法を聞く。例えば、セクション1なら2文程度で答える。そして短文ではなく接続詞等を用いて文を繋げた文で回答する等。その後実践を繰り返す。
効果
効果あり。なぜなら、セクション毎にどのように回答するかを意識しながら、授業終了後から練習を繰り返すことができるから。
スピーキング(選択授業)
授業の進め方
トピックス毎に質問され回答し、より良い回答を先生から指摘を受ける。
効果
効果あり。 なぜなら、スピーキングはトピックス毎にどのように回答するかを準備する事が必要であり、その準備ができるため。また、英語を話すことへの抵抗が少なくなる。質問へ回答する瞬発力が身につく。
ライティング(必須授業)
授業の進め方
まずライティングの得点構成の説明がある。そしてその後セクション毎のライティングの型を教えられ、それをもとに実践していく。例えばライティングタスク1の場合、折れ線グラフの使える型や単語を紹介される。その後問題が与えられ、学んだことを駆使しながら回答する。
タスク2だと、質問がまず提示される。その質問に対してまずはクラスメイト達が意見を出し合い、その後回答する。例えば、「安楽死について賛成、それとも反対か?」と質問がされた際に、クラスメイトで賛成と反対に対して意見を出し合う。その出た意見をもとに、回答を自分たちで作成していくという流れ。
効果
非常に効果あり。なぜなら、ライティングを体系的に学べるため。
ライティング(選択授業)
授業の進め方
私の場合はタスク2の実践授業でした。授業のパターンは大きく分けると2パターン。まず1つ目のパターンはまだ授業が始まって日が浅い時。その時は、授業が始まると同時に問題が与えられます。その後先生と2人でテーマのディスカッションを行い、本文に何を書くかを話し合った後で回答して先生が添削するパターン。
2つ目は書く事に慣れてきた後のパターン。実際のテストと同じように、40分の時間以内で1つの問題に対して回答するパターン。私は留学最終週が毎日このパターンの授業を受けていました。
効果
非常に効果あり。なぜなら、ライティングの書き方が実践を通して身についてくる。また、英語で文章を書くことへの抵抗がなくなっていく。
本気でIELTSの点数を伸ばしたい方は絶対におすすめ
このように、科目によってバラツキはありますが、私はわざわざお金をかけて行って良かったと心底思っています。現に、ライティングは1月に受けた試験で4.5→5.5に点数が伸びていました。
また、語学留学でアウトプットすることにより色々な事に気づきます。私が一番感じたのはインプットの重要性です。例えば、スピーキングのレッスンを行っている際、自分の表現の幅が少なすぎることに気がつきます。
「毎回主語は I から始めているなー」とか、「There is という文章はスラスラ言えるけど、それ以外の文章を作るにはすごく時間がかかるなー」とか。これはアウトプットできるインプットがない、そしてアウトプットできるまで自分の口に英文が落ち着いていない事が原因だと私は理解しています。
このように非常にハードスケジュールではありましたが、英語力も伸び、自分の課題にも気づく事ができるという非常に学びの多い1ヶ月間でした。時間に余裕があり、本気で英語力を伸ばしたい方はフィリピン留学をおすすめします!
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