今回は「これから IELTS OA 6.5 を目指して独学メインで勉強しよう」と考えている方に、私が使って実際に効果があった参考書13冊をセクション別にご紹介したいと思います。
IELTS は TOEIC などに比べ圧倒的に参考書が少ないので、どの教材を買ったらいいかわからないという人も多いと思います。
金銭的余裕がないのに勉強方法がわからないから対策本につぎこむという悪循環に陥っている方もいるかもしれません。
IELTS の対策本を買うことによって安心感を得たいという気持ちもあると思います。
この記事を読んでいただくと、お金を散財することなく本当の意味で参考書や問題集を使い倒して頂けると思います。
基礎固めにつかうべき3冊
まず基礎固めに使った教材で、最も使いこみ、最も効果があったと思うもの3冊を厳選してご紹介します。
単語
単語については『【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500』(旺文社)をおすすめします。
毎朝 6:30 に起床して、7:30までの一時間で80語(前日の40語+その日の40語)くらい単語を暗唱していました。夜は復習の時間に当てていたので、21:00~22:00の一時間で80~100語(その日の40語+うろ覚えの単語40〜60語)カバーしていました。
最終的には 3,000 語までしか到達できませんでしたが、そこまでの範囲は3周しました。
文法
文法は主に
- 『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(ピアソン桐原)
『Forest』(桐原書店)→ 現在は『総合英語Evergreen』となっています。
の2冊がおすすめです。
使い方としては、まず『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』を解いて、わからないところや苦手分野の知識補充として『総合英語Evergreen』を引き直す感じです。
全セクション共通の問題集
基礎固めが終わったら絶対に購入すべきは、IELTS の公式問題集です。
こちらは過去問ではなく、IELTS の問題を作っている団体(Cambridge University Press )が出版する問題集です。
AcademicとGeneral がありますが、Academicが留学用のものです。
全編英語で解説もないので初心者にはとっつきにくいですが、誰しも最終的にはこの教材を解きまくることになるでしょう。
毎年新しいものが発売されますので、最新の問題集を1~2冊、それぞれ3周ほど解くようにしましょう。
リーディングで使った参考書3冊
続いてリーディングのおススメ参考書を紹介する前に、まじめくんのリーディング・スコアの変遷をお伝えしたいと思います。
最低スコア:4.5 → 最高スコア:7.5
実は4セクションの中で最もスコアが低迷していたのがリーディングでした。最後の試験で 7.5を取るまでは、半年間 5.5 をキープ…。
それでも結果的に 7.5を取ることが出来たのは、参考書というより読み方を変えたからです。そこら辺の話は下の記事に書いてあるので、良かったら参考にしてくみてください。
IELTS のリーディングセクションだけスコアが 5.5 で頭打ちしています。一日一題解いているのですが、何度受けても点数が変わりません。自分の読み方の何が問題かわからず、困っています。 今日は IELTS や TOEFLなど難易度の高い英[…]
リーディングで最も使っていた参考書&問題集は
- IELTS公式問題集
- 『パーフェクト攻略IELTSリーディング 』(テイエス企画)
- 『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
です。
いくらたっても 5.5の壁を突破できない人の多くは、要約問題が不得意(問題形式でいうとHeading問題等)で、英文を読むスピードが遅いという共通点があります。 40問中 35問前後で試験時間が終了してしまうイメージです。
この2つの課題を克服しないと 6.5以上は取れません。
まずは要約力を鍛えるために、1パラグラフごとに要約しながら読む練習をしてみましょう。
最初のうちは時間をかけても3パラグラフくらいしか進まないという日もあると思います。
ですが、丁寧な精読をした後に速読の練習を繰り返していくうちに、スピードと正確さの両方が磨かれていくはずです。
またIELTSの本とは別に、精読+速読力を高めるために大学入試用の問題集を活用しましょう。
この本の良いところは、解説で全て S, V, O, C, などの構造分析がされている点と、音読専用のスラッシュ付き文章と音源がついている点です。
IELTSの文章よりも語数が少なく文章の難易度も易しいですが、構造分析がしっかり書いてあり、独学にもおすすめです。
リスニングのおすすめ参考書2冊
そもそも音を聞き取ることができるかが問われるPart1。
一方 Part2、3は音を聴き取るだけではダメで高度な意味理解が求められます。従ってリスニングはそもそもリーディング力も求められます。
- IELTS公式問題集
- 『Listening for Ielts (Collins English for Exams) 』(HarperCollins UK)
問題を解く事を目的にせず、イギリス英語の発音に慣れるために聞く感覚でも良いです。
他の教材であっても、音源はイギリス英語を選ぶのがおすすめです。
ライティングの超おススメ参考書3冊
ライティングでおすすめの参考書&問題集は
- 『Ielts Academic Writing Task 1 Samples: Over 450 High Quality Samples for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week』(Independently published)
- 『英検準1級ライティング大特訓 (英検 ライティング大特訓)』(アスク)
- 『Ielts Writing Task 2 Samples: Over 450 High-Quality Model Essays for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week (Box set) (English Edition) 』(Independently published )
の3冊。
文法のところでも紹介しましたが、『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(ピアソン桐原)は、ライティングに本腰を入れ始めてから導入してもOKです。
Task1
最もおすすめなのが『Ielts Academic Writing Task 1 Samples: Over 450 High Quality Samples for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week』(Independently published)です。
他の記事でも紹介していますが、とにかくサンプル数が豊富で、Task1のグラフタイプ全てを網羅しています。この中からグラフタイプ毎に2サンプル抽出し、それを毎日繰り返し模写するのも非常に効果的。
最初の1〜2サイクル目はただ模写しているだけ。3サイクル目からどんどん負荷を上げていきます。
6サイクル目あたりからは全ての文章を覚える勢いで模写していき、最終的には全グラフタイプを8周くらい模写しましょう。
Task2
『英検準1級ライティング大特訓 』(アスク)は英検の本ですがIELTSにも活用できます。
こちらも別記事で紹介していますが、IELTS の Task2は、英検準一級の英作文と似ています。
IELTSの場合は 250語以上書かなければなりませんが、英検は150語程度。語数こそ少ないですが、アカデミック・ライティングの基本的な型は同じです。
最初から量は書けないけれど内容(Task Response)と構成(Coherence and Cohesion)は磨きたいという人におススメです。
慣れてきたところで、Task1で紹介した本の姉妹本『Ielts Writing Task 2 Samples: Over 450 High-Quality Model Essays for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week (Box set) (English Edition) 』(Independently published )に取り組みました。
こちらも何度か模写をして、Task2で使える表現や語彙を吸収していきましょう。
スピーキングのおすすめ参考書3冊
スピーキングは一番モチベーションが上がらなかったセクション。
実際わたしたちが使った教材の中で最も効果が高かった教材は
- 『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング 』(ベレ出版)
- 『おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(ベレ出版)
- 『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略 』(アスク)
です。
何より突破口を開いてくれたのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング 』(ベレ出版)と『おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(ベレ出版)。
詳しくはこちらの記事で書いてますが、この本で紹介されている勉強法に忠実に取り組んでから、2.5ヶ月でスコアが 1.5も伸びました。
IELTSの直接的な試験対策として参考にしたのは『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略 』(アスク)です。
この本に載っている攻略ポイントや頻出問題を参考にして、Partごとに自分の回答をノートにまとめました。そしてその回答を何度も口に出して覚え、実践はオンライン英会話を活用し、練習を重ねると良いでしょう。
まとめ
ご紹介した13冊のうち IELTS対策の本が6冊、それ以外の英語本が7冊という内訳でした。
英語の基礎がまだぐらついているうちは、高校の参考書や大学受験の問題集もぜひ活用してみてください。
また、壁にぶつかるたびに課題を分析して、その課題を乗り越えるための教材を都度取り入れていくのも重要です。
正直、教材選びはめちゃくちゃ難しいと思います。その時の実力に合った参考書&問題集を選ぶことが大切です。
IELTS OA 6.5 を目指して頑張ろうという方にとって、今回ご紹介した教材が参考になれば幸いです。
英文法を勉強するには、どの参考書がおすすめですか? 生徒さんからよく聞かれる質問です。 確かに英語の参考書って沢山あるので、選ぶのに迷っちゃいますよね。 正直、人によってどの参考書が良いかは変わります。 大学受験を目指す高校生、留学を目指す[…]
▼IELTSスコアの伸び悩みを打破!元経営コンサルタントの英語プロ講師が伸び悩みの原因を特定し、目標達成までサポートするUtoGo Academy開講!