今日は IELTS ライティング Task 1 第5弾として、プロセス(ダイアグラム)のポイント7つをご紹介いたします。
ダイアグラムの中では比較的取り組みやすいプロセス問題ですが、
と悩む人もいると思います。文法のミスなく150語以上書ければ問題ないですが、それだけでは 6.5 以上のハイスコアを狙うのは厳しいかもしれません。
そこで今日は、プロセス問題の頻出トピックや図を見る手順、必須文法や表現などについて7つのポイントに分けて解説していきます。
これらのポイントを抑えて書く練習を重ねれば、プロセス問題が出題されてもきっと大丈夫。
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プロセス問題のポイント7つ
プロセス問題を解く際のポイントを以下の7つにまとめてみました。
- プロセスで出題される自然科学系の単語に慣れる
- プロセスは基本的に全部書く。ただしグループ分けは必要。
- 構成を練る際にやること(手順)は3つだけ
- overall(概要)に書くことは2つだけ
- ボディパラグラフは2つに分ける
- 押さえておく文法は時制と受け身
- 表現のカギは順序を表す言葉たち
①プロセスで出題される自然科学系の単語に慣れる
まず一つ目のポイントは、プロセスで頻繁に出題される自然科学系の単語に慣れることです。
ダイアグラムで扱うプロセスは、虫や植物の成長過程、水の循環などを表す自然科学系と、コーヒーやレンガの製造工程などを表す人工物系の大きく二つに分かれます。
IELTSライティングのTask1は、専門用語を知らないと解けないような問題は出ませんが、それでもある程度は知識があった方が有利です。
例えば図1の「水の循環」であれば、evaporate(蒸発する)、condense(凝縮する)、water vapor(水蒸気)、precipitation(降水)、groundwater(地下水)といった単語を使い、水の循環プロセスが説明されています。
この他、虫の成長では larva(幼虫)、pupa(さなぎ)cocoon(繭)、植物の交配では germinate/sprout(発芽)、nutrition(栄養)、photosynthesis(光合成)、pollen(花粉)など、Botany(植物学)や Zoology(動物学)の単語が出てきます。
またこれらの専門用語はリーディング問題でも出てきますので、名詞や動詞を積極的に覚えると良いでしょう。
こうした専門用語を知っていた方が自信を持って筆を進めることが出来ますが、Task1の内容であれば、例え単語を知らなくてもプロセス自体は理解できるはず(そのように問題が作られています)。
大事なのは、専門用語が出てきてもパニックにならないこと。落ち着いて絵をよく見てください。ヒントが必ずあるはずです。
②プロセスは基本的に全部書く。ただしグループ分けは必要。
Task1のグラフ問題では、図表を分析して主要な情報を選択することが何よりも重要でした。
一方ダイアグラムのプロセス問題の場合、基本的には全工程について順番に書いていきます。
分析が不要なので楽に見えますが、一方で “First, Second, Third…” とツラツラ書くだけの、ものすごく単純な英文の羅列になる危険性があります。これでは 6.5 以上は取れません。そこで大事なのがグループ分けです。詳しくはこの後説明します。
③構成を練る際にやること(手順)は3つだけ
構成を練る際にやることは次の3つです。
- 全プロセスの最初と最後の工程を見つける
- 何ステップに分かれているか数える
- 自分なりに二つに分ける
この3つさえ行えば、構成の時間は終わりです。
先ほどの図1.の例に当てはめると、
- 最初の工程:evaporation、最後の工程:ocean
- 全部で6ステップ
- 前半:evaporation ~ cloud formationまで、後半:precipitation ~ ocean
となります。ちなみに③の前半・後半は自分が書きやすいように適当にわけました。
④ overall(概要)に書くことは2つだけ
ダイアグラムもグラフ同様、イントロダクション、overall(概要)、ボディパラグラフがあります。
イントロダクションは例のごとく、問題をパラフレーズすればOKです。
overall(概要)では「この図は何のプロセスか?」「プロセスには何ステップ(大きく何ステージ)あるか?」の2点を書きます。
⑤ボディパラグラフは2つに分ける
海外のIELTS攻略ブログなどを読むと、ボディパラグラフは2つ書くのが鉄則と言われています。
図の「水の循環」の例は微妙ですが、確かにプロセスでは前半と後半にハッキリ分けられる問題もあります。
例えば「蚕から絹ができるまでのプロセス」という問題。前半が「蚕が卵から生まれ繭になるまで」(=自然のプロセス)と、「繭から生糸が製造されるまで」(=人工物のプロセス)にハッキリ分けることが出来ます。
こんな風に、(自然か人口かの)特徴をもって工程をグループ分けすることが出来る場合は、そのように段落を分けて書きましょう。
もし特徴が見つけられない場合は、自分が適当だと思うところで2つに分けて書けば大丈夫です。変に独自性を発揮して3つに分けたりせず、鉄則に従うのが安全だと思います。
⑥押さえておく文法は時制と受け身
書く内容が決まれば、あとは英文にするだけです。
その際気を付けるのは、時制は基本的に現在形に統一することと、受動態を積極的に使うこと。
特に受動態が苦手な人は、別途英作文の練習をしておくと良いでしょう。特に人工物系のプロセス問題はモノが主語になります。
be 動詞 + picked, placed, put, dried, boiled, cooled, removed, filled などは受け身でよく使われる動作です。
逆にモノが主語でも、go through, pass, enter, flow,sit などは能動態で使われる動詞です。
このようなプロセス問題に頻出の動詞をごちゃ混ぜにしないよう気を付けましょう。
⑦表現のカギは順序を表す言葉たち
最後に、プロセスに欠かせない表現を確認します。
順序を表す副詞(句)
まず絶対に抑えておきたいのは、first, second, finally など順序を表す副詞です。まあ言われなくても大抵の人が出来ていますよね。
もう少しカッコよく言いたい、または語数を稼ぎたい場合は以下の表現に書き換えることが出来ます。
First → First of all, The first stage is, in the first step, initially など
Second → Next, Then, After that, in the subsequent step, subsequently など
once, before, after などの接続詞
First, second, third…と永遠に書いていくととても機械的な印象を与えてしまいます。
そこで文章のリズムに変化をもたらすために、once, before, after などの接続詞も順序を表す際に使えますね。特に once(~するとすぐに、一旦~すれば…)なんかが使えるとカッコイイんじゃないでしょうか。
ちなみに英語はリズムをとても気にする言語です。同じ構文や言い回しが続くのを嫌うので、出来ればこのように接続詞を入れたり、受動態を能動態にしてみたり、意識的に文のリズムを変えるようにしましょう。
まとめ
では最後にもう一度7つのポイントを復習しておきます。
- プロセスで出題される自然科学系の単語に慣れる
- プロセスは基本的に全部書く。ただしグループ分けは必要
- 構成を練る際にやること(手順)は3つだけ
- overall(概要)に書くことは2つだけ
- ボディパラグラフは2つに分ける
- 押さえておく文法は時制と受け身
- 表現のカギは順序を表す言葉たち
いかがでしたでしょうか。この7つのポイントを押さえて置けば、とりあえずは形のまとまった文章が書けると思います。
あとはいつも強調している通り、とにかく実際に書いて、サンプルアンサーと自分の答えを比較すること。自分には難しすぎる表現や文法は捨て、真似出来るところからどんどん暗記して自分のものにしていきましょう。
本記事は IELTS ライティング・スコア 6.5 を目指す人のために、Task 2 の攻略ポイントについてまとめています。 [caption id="attachment_2344" align="alignnone" width="[…]