英語の参考書はどう選ぶ?自分のレベルに合ったお気に入りの1冊を使い倒す

英文法を勉強するには、どの参考書がおすすめですか?

生徒さんからよく聞かれる質問です。

確かに英語の参考書って沢山あるので、選ぶのに迷っちゃいますよね。

正直、人によってどの参考書が良いかは変わります。

大学受験を目指す高校生、留学を目指す大学生、英語をやり直したい社会人。英語を学ぶ目的やレベルもバラバラです。

なので、残念ながら「この1冊で全員をカバーできます!」という本はありません。

しかし、参考書を選ぶ際のポイントはあります。それは「いつも持ち歩いて使いたいと思える」か。

参考書を選ぶポイント

「いつも持ち歩いて使いたいと思えるか」どうかの具体的な基準。私は

  • 自分が気に入ったもの
  • 自分のレベルに合ったもの

の二点を大切にしています。

なぜこの二点かというと、参考書を使う頻度が一番高くなるはずだから。

参考書を買った後にありがちな失敗は、買って満足して終わり、というパターン。買っても読まないのであれば、お金の無駄ですよね。

よく言われることですが、様々な参考書に手を出しても効果的ではありません。「とにかく使い倒してやるんだ!」と思えるようなお気に入りの一冊を、本当に使い倒すことが大切です。

2種類の参考書

ところで「参考書」ってどこまでを指すんですかね…?「おすすめの参考書を教えてください」と聞かれるので「参考書」という言葉を使っていますが、正直「参考書」の定義はわかりません。

なので、本記事では幅広く英文法の解説本として扱いたいと思います。

英文法の解説文を含む「参考書」には、二種類あります。

一つは前から順に読んで理解を進める教科書的なもの。もう一つは、つまづいた時に該当項目を参照する辞書的なもの。

両方手元にあるといいですが、英語入門レベルの方は先に教科書的に進むものを一読することをお勧めします。

辞書的な参考書より情報量は落ちますが、英語独特の感覚をなんとなくつかむことが出来ます。この「英語独特の感覚をなんとなくつかむ」というのが実はものすごく重要です。

この感覚を体感できないまま辞書的な参考書に手を出すと、ただの暗記地獄になる恐れがあります。

近年では「ただやみくもに文法ルールを覚えるんじゃなくて、英語の感覚をつかもう」というコンセプトの本が沢山出版されています。

とくに英語をやり直したい大人向けに、中学レベルの英文法をかみ砕いて説明する本が沢山出ています。ぜひ本屋さんの大人向け語学コーナーに立ち寄ってみてください。

自分が気に入ったもの

まず一つ目に大切にしたい基準は、自分が気に入ったものかという点。見た目、デザイン、紙質、文字の大きさ、著者のプロフィール、何でもいいです。

「え? 見た目なの? 中身じゃないの?」

と思いますよね。はい、中身はもちろん重要です。

でも最近の参考書は、中身で言えば甲乙つけがたいほど、どれもレベルが高い。だから、ベストセラーと呼ばれる有名な参考書であれば、どれもクオリティは変わらないです。

「いつも持ち歩いて使いたいと思えるか」という視点からすると、見た目のデザイン性本の重さが結構大事。

見た目のデザイン性は、パット開いた時の中身のデザイン性と、表紙やカバーも含みます。

ごちゃごちゃして余計な飾りが多く、見ただけでやる気を奪われるようなものは、開く頻度が下がる。逆にうまくイラストと文字を組み合わせた解説はわかりやすく、記憶にも定着しやすい。

表紙やカバーのデザイン(というより本自体のブランド力)は「私こんなカッコイイ参考書使っちゃってるんだぜ!」というやる気を上げてくれます。

もう一つ、意外に重要なのが重さ

受験勉強していると、気づかぬうちに荷物がどんどん増えていきますよね。各セクションの問題集、参考書、辞書、筆箱、お弁当、水筒など……。

カフェや自習室で勉強する派は移動も多く、本1冊の重さは結構な死活問題。

しかも参考書は問題集とセットで使ってその本領を発揮します。どちらか一方だけを持ち歩いていても意味がありません。

私は英文法の辞書といわれる『ロイヤル英文法』を愛用しています。

理由は、内容が充実しているうえに、なんとなくカッコイイから。これを持っているだけで「あの人英語が相当できるな」オーラを出すことが出来ます。カバーの色と名前(ロイヤルって!)がかっこよくないですか???

しかし欠点もあります。それは重さ。

厚さは4.5㎝、重さ 0.85 kg。軽い筋トレ道具ですね。

10年以上使っていますが、重すぎて持ち歩く気にはなれません。なのでこちらは家で勉強する時専用になっています。

電子書籍にすれば「重さ」問題は解決されるのですが、俯瞰性という点では紙の本に劣ります。英文法は体系的に学ぶ方が効果的ですので、おススメはやはり紙。

最近はネットで検索して口コミを読んで、そのままぽちっと買う人も多いです。ですが、個人的にはやはり本屋さんに行って、実際手に取って実物を見るのがいいかな、と思います。重さもわかりますしね。

自分のレベルに合ったもの

当たり前といえば当たり前ですが、自分のレベルに合った参考書を選ぶのは、とーっても大事。

例えば先ほど紹介した『ロイヤル英文法』。本当に充実した内容で、英語を教える側の私には必須の本ですが、一般の(?)人にはお勧めしません。専門的すぎて、英語を嫌いになってしまう可能性が高いからです。

参考書を買う際はネットの口コミに影響を受けがちですが、勉強本に関しては参照しすぎない方がいいと思います。

なぜなら、その口コミを書いている人と自分の学力が違うから。Aさんにはわかりやすい参考書でも、必ずしも自分にとってもわかりやすいとは限りません。

このブログでも何度か紹介していますが、人には得意な学び方というのがあります。本を読んで学ぶのが得意な人もいれば、動画から学ぶ方が効果的という人もいます。

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耳か目か。脳科学に基づく英語の学習法

本に限らず、予備校を選ぶ時や勉強の計画を立てる時もそうです

ついつい合格者やTOEFL、IELTSの高得点保持者の言うこと、ブログで書かれていることを参考にしてしまいますが、鵜呑みは危険。私自身も周りの意見を鵜呑みにして、何度も痛い思いをしました。

もし口コミを参考にする場合は、「口コミをしている人の英語レベルは自分と同等か?」を意識しながら参考にするようにしましょう。

お勧め参考書(レベル不問 )

『マンガでおさらい中学英語』 (中経☆コミックス)

最後に、最近買った本の中で特にお気に入りの1冊を紹介します。

フクチ マミ、高橋基治著『マンガでおさらい中学英語』KADOKAWA/中経出版です。

英語のレベルに関係なく、初心者でも上級者でも楽しめる1冊。特に中学の文法でつまづいて英語が嫌いになった人におすすめ。

本屋さんをフラフラしていた時に何気なく目について立ち読み。あまりのわかりやすさ&優しさに衝撃を受けて買いました。

この本の良さは、

  • 英語アレルギーの主人公と、丁寧に解説してくれる先生とのやり取りで進む
  • 論理を使って説明しながらも、感覚を大切にしている
  • マンガなので、画の力も借りてわかりやすい
  • 基本中の基本、文型と品詞に的が絞られている

点です。

 

私は英語が苦手な理系の学生に教える機会が多いのですが、英語嫌いになった理由の一つが、

何でそうなるのか、理由をきちんと説明されないままとにかく暗記させられた

というもの……。おうぅ……。

確かに、論理的な法則がないままの暗記は苦痛ですよね。

特に日本語にはない感覚のルールたち。例えば「三単現のSはなんでSがつくの?」とか、「パンはなんで数えられない名詞なの?(めっちゃ数えられるじゃん!)」とか。

本来はすごく良い質問なのですが、学校の先生に「そーゆーものとして覚えなさい」とバッサリ切られてしまった。

こーゆー細かいところに引っかかってしまうと、語学はなかなか先には進めません。しかしこの本では、そーゆー細かいところこそ、納得のいくように説明してくれます。

英語を一つひとつ理解したいという気持ちに寄り添って話が進む、著者の優しさを感じる1冊です。もちろん、英語をそーゆーものとして覚えることに抵抗がなかった英語好きの方でも、満足できる内容です。

また、TOEFLやIELTSなど高レベルの勉強にも対応できます。当サイトで何度も重要性を強調している文型品詞。この本を読めば、日本人の苦手な可算・不可算名詞、冠詞、助動詞の微妙な違いが分かり、ライティングにも大いに役立つでしょう。

 

こちらはシリーズ化されていて、他に『マンガでおさらい中学英語 英文法マスター編』『マンガでおさらい中学英語 やり直しドリル』があります。

英文法マスター編は、カバーしている文法項目が多いので、英語が好きな人は楽しめると思います。英語アレルギーがある方はちょっと大変と感じるかも。

それでも相当丁寧に解説されているので、一読の価値はあると思います。

自分に合ったお気に入りの1冊を求めて

「自分のレベルに合った最高のお気に入り」の参考書に、一発目で出会うのはなかなか難しいです。

洋服や靴なんかもそうですが、何回か失敗して初めて自分にピッタリ合う1着が見つけられますよね。

第一印象で良いなと感じた参考書を買ってしばらく使ってみる。それでも合わなければ、思い切って違うものに浮気するのもありだと思います。

多少の投資は必要ですが、わかりやすい参考書に出会えれば、最高の師に出会えたのと同じこと。

是非あなたにピッタリの1冊を見つけてみてくださいね。

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