IELTSライティング Task 2|原因と解決策エッセイが書けるようになる4つのポイント

この記事は、IELTS ライティング Task 2の原因と解決策エッセイの書き方を知りたい方、最終的にスコア 6.5 を目指している方が抑えるべき最低4つのポイントについて解説しています。

結論からいうと、

  • 回答に書くべき内容は「原因」+「解決策」または「意見」の2つ

  • 構成は設問文に合わせて柔軟に対応せよ

  • 原因や結果を表す英語表現は覚えるだけじゃなく使えるようになる

  • 250文字を35分で書けるよう1ヵ月特訓する

 
この4点を意識してライティングに励んで頂ければ、ライティング・スコア 6.5 が見えてくると思います。

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回答は「原因」+「解決策」or「意見」

ライティングの Task 2 については、みなさんにしつこい!とお叱りを受けるくらい繰り返し強調していますが、問題をよく読むことが重要。

自分では答えているつもりでも、全く検討違いな回答を書いてしまうことは大いにあります(経験談)。だからこそ、やり過ぎと思うくらい日頃から意識して練習するのが大切なんですね。

さて、この通称「原因と解決策」問題は、設問文に2つ(以上)の質問が書かれています。

一つは “What are the causes?” とか “Why is this the case?” のような、ある現象に対する原因問題

そしてもう一つは、その原因に対する解決策…と言い切りたいのですが、解決策の場合もあれば、デメリットやあなたの考えなど意見を求められる場合もあります。

なので、まず大事なのは回答を書き出す前に一体何について問われているか(何を答えなければならないか)を確認すること。

 IETLSの公式問題集から例題を引用して確認してみましょう。※筆者和訳

IELTS 13 Test 4

In spite of the advances made in agriculture, many people around the world still go hungry.  Why is this the case?  What can be done about this problem? (農業の世界では進歩が目覚ましいにもかかわらず、世界の多くの人が依然として飢えに苦しんでいます。 なぜなのでしょうか? この問題について何ができるでしょうか?)

IELTS 14 Test 4

Nowadays many people choose to be self-employed, rather than to work for a company or organisation.  Why might this be the case?  What could be the disadvantages of being self-employed? (今日多くの人が、会社や組織で働くのではなく、個人事業主を選択します。 なぜそうなのでしょうか? 個人事業主のデメリットは何でしょうか?)

IELTS 15 Test 1

In some countries, owning a home rather than renting one is very important for people.  Why might this be the case?  Do you think this is a positive or negative situation? (ある国では、家を借りるより所有する方が人々にとって重要です。 なぜでしょうか? これはポジティブ、それともネガティブな状況だと思いますか?)

一つ目は解決策、残り二つは意見を求められていますね。トピックはグローバル・イシュー、キャリア、住環境など様々です。

ここで挙げた設問文はすべて Why might this be the case? と聞かれていますが、 What are the causes of this? のように “causes” とハッキリ複数形で原因を聞かれてるケースもあります。

いずれにせよ原因は一つではなく、最低2つは挙げられると安心かなーと思います。

構成は設問文に合わせて対応する

IELTSのライティング Task2の場合、基本構成は4段落がベスト。例えば原因と解決策を求めれた場合の基本構成は、次の2パターンがおすすめ。

パターン1:一つの段落に原因と解決策をまとめて述べるパターン

Introduction 一般的なバックグラウンド、質問のパラフレーズ 、自分の意見 35 語
Body I 原因①、具体例①、解決策①、根拠① など 90~100 語
Body II

原因②、具体例②、解決策②、根拠② など

90~100 語

Conclusion

イントロダクション、ボディで述べた内容の再主張 35 語

パターン2:段落ごとに原因と解決策をわけて書くパターン

Introduction 一般的なバックグラウンド、質問のパラフレーズ 、自分の意見 35 語
Body I

原因①、具体例①、

原因②、具体例②、など

90~100 語
Body II

解決策①、根拠① 、

解決策②、根拠② など

90~100 語

Conclusion

イントロダクション、ボディで述べた内容の再主張

35 語

どちらが良い悪いの優劣はありませんが、個人的にはパターン2で書く方が多いです。意見を求められた場合は解決策の部分を意見に置き換えましょう。

原因や結果を表す最低限の英語表現

原因や結果を表す英語の表現は、比較的なじみのあるものが多いと思います。原因を表す動詞副詞(句)、接続詞などを中心に使いこなせるまで英作文をしましょう。

ここでは最低限押さえておきたい表現を並べておきます。

因果関係を表す接続詞

…なぜなら~   …because / since / as ~(S + V)

因果関係を表す動詞

AがBを引き起こす A cause(s) B

AがBにつながる A lead(s) to B

AがBの原因の一因となる A contribute(s) to B 

AがBを(結果的に)もたらす A bring(s) B

因果関係を表す副詞(句)

ゆえに~ thus / therefore, ~

結果として~ as a result, ~

~のため due to~, because of ~,

~だ、そのため…(結果の副詞節) ~, so that …

その理由で for that reason

因果関係を表す名詞

問題 problem, trouble, issue, difficulty

解決策 solutions, answer, resolution

 
Ringo
それぞれ微妙にニュアンスが違うので、辞書で調べて例文を参考にしてくださいね。

35分で250文字書けるようになる

IELTSのライティングで 6.5 を取るには「文字数が足りなくて評価が下がった…」という状況は絶対に避けたいです。

ライティングは試験本番から逆算して1~2ヵ月を切ったら、時間感覚文字数感覚を体に染み込ませるのが大事。

逆を言うとそれよりも前の時期は、そこまで時間や文字数にタイトにならなくても大丈夫。試験感覚を磨くよりも、丁寧に時間をかけて文法や表現を見直す方が効果的だと思います。

時間と文字数感覚を磨くには、ストップウォッチを使って時間を測りながら、是非 IELTS公式の問題用紙(←今すぐダウンロード)を使って練習しましょう。

私は本番では文字をいちいちカウントせず、大体ここら辺まで書けば250文字は超えているという位置を把握していました。

 

ところで40分でも厳しいのになぜ35分で250文字なのか。ずばり最後の5分は見直しに取っておくためです。

実際、書き出す前のブレストで5~8分くらい消化するので、本文を書くのに費やせる時間は実質30分弱程度。しかもこれは Task 1が20分以内で書き終えられたことが前提です。

 
Ringo
まじめくんはどうやって250文字書けるようになったの?
 
まじめ
フィリピン語学留学での特訓が効果あったかな。最初は大変やったけど、毎日必ず1問は解かされて徐々に英語に対する抵抗がなくなったという感じやな。

まずは量を追って次に質に転換させるのは、何をマスターするにも王道のやり方ですね。

みなさんもまずは1ヵ月を目途に、毎日ある程度の分量を書くことを目標にしてみてください。その際、文法の正確さや表現の乏しさなどは気にせず、とにかく量を目指して書き続けてくださいね。

▼まじめくんのフィリピンでの奮闘記はこちら

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