この記事は、IELTS ライティング Task2の “To what extent do you agree or disagree” 問題、通称オピニオン・エッセイの書き方のポイントについてまとめています。
結論から言うと、
- 100% 賛成(反対)する場合は無理に両サイドの意見を書かず、賛成(反対)の理由だけでOK
- 理由の数に決まりはないが、1パラグラフ1メッセージの原則は守る
- オピニオン・エッセイの基本構成は2パターン。一つは片方サイドだけ主張するタイプ、もう一つは両サイドから論じるタイプ
- 両サイドを論じる場合も①賛成か反対か ②賛成(または反対)の程度の二つは必ず書く
この記事を読むと、オピニオン・エッセイで押さえるべきポイントがイメージ頂けると思います。
ディスカッション・エッセイとの違いはグラデーション
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オピニオン・エッセイの例題
以下は IELTS公式問題集15 Test2から引っ張ってきた設問です。
In the future, nobody will buy printed newspapers or books because they will be able to read everything they want online without paying. To what extent do you agree or disagree with this statement?
(将来、誰も印刷された新聞や本を購入しなくなるでしょう。なぜならお金を払わずにオンラインで読みたいものすべてを読むことができるからです。 このステートメントにどの程度同意しますか、または同意しませんか?)
こちらは IETLS 公式問題集14 のTest3から引用。
Some people say that music is a good way of bringing people of different cultures and ages together. To what extent do you agree or disagree with this opinion?
(音楽は異なる文化や年齢の人々を結びつける良い方法だと言う人もいます。この意見にどの程度同意しますか、または同意しませんか?)
こちらは IELTS 公式問題集13 Test 1 & 2 から。
Living in a country where you have to speak a foreign language can cause serious social problems, as well as practical problems. To what extent do you agree or disagree with this statement?
(外国語を話さなければならない国に住むことは、深刻な社会問題だけでなく、現実的な問題を引き起こす可能性があります。 このステートメントにどの程度同意しますか、または同意しませんか?)
Some people believe that nowadays we have too many choices. To what extent do you agree or disagree with this statement?
(今日、私たちは多くの選択肢を持ちすぎていると信じている人もいます。このステートメントにどの程度同意しますか、または同意しませんか?)
100%同意の立場で書けるものもあれば、ほぼ同意だけど譲歩したい部分もあると展開できそうな問題もありますね。
最後のような抽象度の高い問題は、自分の中で定義を決めたりテーマを絞る必要があります。
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基本の構成は2種類
オピニオン・エッセイの場合は片方サイドの意見を展開する構成と、両サイドの意見から論じる構成の2パターンが基本の型になります。
パターン1:片方サイドのみ主張(100%同意する場合)
片方サイドのみ議論を展開する場合の構成例はこんな感じ。
Introduction | 一般的なバックグラウンド、質問のパラフレーズ +、自分は100%同意する | 35 語 |
Body I | 同意する理由①、具体例①、根拠① など | 90~100 語 |
Body II |
同意する理由②、具体例②、根拠② など |
90~100 語 |
Conclusion |
イントロダクション、ボディで述べた内容の再主張 | 35 語 |
片方の意見について、理由を二つ以上述べます。
パターン1の良いところは、
・どちらの立場を支持しているかわかりやすい
・どの程度同意しているかわかりやすい
この書き方であればタスク回答度(めちゃくちゃ重要な評価軸)でやらかしてしまう可能性が低くなります。
片方サイドのみ理由がたくさん思いつく、明らかに反対するのはおかしい(例えば「タバコは健康に良い。同意しますか?」みたいな問題)場合などはパターン1が良いでしょう。
パターン2:両方サイドから考察(部分的に同意、100%は同意できない場合)
次は片方サイドのみ議論を展開する場合の構成例。
Introduction |
一般的なバックグラウンド、質問のパラフレーズ 、 自分の立場、同意の程度 |
35 語 |
Body I | 自分とは反対側の意見、理由①、具体例①、根拠① など | 90 語 |
Body II |
同意する理由②、具体例②、根拠② など |
100 語 |
Conclusion |
イントロダクション、ボディで述べた内容の再主張 | 35 語 |
パターン2はディスカッション・エッセイの構成とほとんど同じです。
・ディスカッション・エッセイを書き慣れている
・一方だけの主張・理由・具体例がたくさん思い浮かばない
という方は、パターン2の方が書きやすいかもしれません。Body I と Body II の順番は逆でも大丈夫です。
パターン2で気を付けなければいけないのが、イントロダクションとコンクルージョンで自分の立場を明確にすること。同時に同意の程度も分かりやすくかきましょう。
同意の程度を表す副詞
では最後にイントロダクションで使える同意の程度表現を少しだけご紹介したいと思います。
強い同意を表す副詞
「完全に」
I completely/entirely/totally/absolutely agree with the idea…
「強く」「主に」「ほぼ」「おおむね」
strongly/mainly/mostly/generally(in general)
中程度の同意を表す副詞
「適度に」「ほどよく」
moderately/reasonably
弱い同意を表す副詞
「部分的に」「ある程度は」「少しは」「わずかに」
partially/to some extent/partly/slightly
まとめ
オピニオン・エッセイのまとめです。
- イントロダクションで自分の立場を表明する
- 同意の程度は副詞を活用して必ず明記する
- 100%同意する場合は片方サイドの意見(理由)のみでOK
- どちらとも言えない場合は両サイドの意見(理由)を1パラグラフずつ書く
オピニオン・エッセイに限らず ライティング Task2攻略のコツは早い段階で自分なりの型を確立してしまうことです。
本やネットには色々な人のサンプルが転がっていますので、「この人の書き方好きだな」「自分の意見と近いな」と思う型をじゃんじゃん真似していきましょう。
▼サンプルがこれでもか!というくらい沢山載っている本
▼この記事で紹介している IELTS 公式問題集
本記事は IELTS ライティング・スコア 6.5 を目指す人のために、Task 2 の攻略ポイントについてまとめています。 [caption id="attachment_2344" align="alignnone" width="[…]