IELTSの様々な問題形式の中でも、マッチング(組み合わせ)問題は難易度高め。
バンドスコア 5.5 ~ 6.0の方の正答率が低いのもこのマッチング問題形式が多いです。
そもそもマッチング問題は、最初から終わりまで全文を読まないと答えることが出来ません。
ということは、時間内に全文を素早く読み取る速読力と、細かい内容を合致させる精読力の両方が求められるということです。
正直、この二つの能力があればリーディングは満点が取れちゃいます。でも、多くの人が
「速く読もうとすると正確に読めなくなる」
「正確に読もうとするとスピードが落ちてしまう」
というトレードオフの中でもがき苦しんでるわけですよね。
そこで今日は速読や精読という観点ではなく、
「マッチング問題が求めている力=要約力」
に着目して、マッチング問題の解き方を解説しようと思います。
精読と速読のバランスについては別の記事でまとめているので、是非こちらもご一読ください。
今日はリーディングに関する二大お悩みについてお話ししたいと思います。 TOEFLやIELTSの場合、限られた時間内で大量の英文を読み、さらに問題を解かなければなりません。速く読もうとすれば内容が頭に入らず、ゆっくり読むと時間が足りなくなる…[…]
マッチング(組み合わせ)問題とは
IELTSリーディングのマッチング問題にはいくつかの種類がありますが、この2パターンの頻度が高めです。
- 専門家の名前と彼らの主張を組み合わせるもの
- 段落内容と見出しを組み合わせるもの
一つ目の「専門家の名前と彼らの主張内容」ですが、ここは専門家ではなくて「会社名とその会社の取り組み」や「グループ名とその集団の特徴」がくる場合もあります。
マッチング問題を解くコツは “誰・何・どこ”
要は誰が何を言っているか(やったか)が聞かれるということですね。
ここまで読んで勘の良い方はもうお気づきかと思います。
はい、そうです。誰が何を言っているか。これこそがまさに要約力。
IELTSのリーディング問題はこれに加えて、どのパラグラフで誰が何を言っているか、瞬時に判断できるかどうかにかかっています。
逆を言えば、この3つさえつかめてしまえば、細かい内容は精読しなくても問題が解けることすらあります。
概要をつかむときは全文精読しない
要約が苦手な人には、読み方の悪い癖があります。それが全文を丁寧に精読しちゃうこと。
精読自体は悪くないのですが、全文を丁寧に読んでいては、時間がいくらあっても足りません。
マッチング問題が得意な人は、大前提として、全文を読んではいません。
多くの方が勘違いしやすいところですが、読むスピードが速い人は、文章を読むスピード自体が速いのではなく(もちろんそれもあるけど)、基本は流し読みをしています。
だって日本語で考えてもそうですよね。難しい論文や分厚い本なら特に、全文を同じ重みでは読まないはず。
まず筆者の主張を捉え、全体の構成を把握してから読み進める。
わからない漢字があってもいちいち立ち止まらない。大体の内容をつかむために必要なところだけを読む。
IELTSのリーディングも同じで、全文を丁寧に読んだところで、問題を解く時にすべての内容を覚えていられるわけがありません。
だから結局もう一度読むことになる。そして時間がなくなる。
もしどうせもう一度読むことになるなら、一度に目を通す時は流し読みでいいのです。その代わり、大事なところだけはきちんと押さえる。
そうやってメリハリをつけながら読むことがポイントです。
トピックセンテンスをつかみ議論の展開を読む
では一体、本文の何を読むべきで、何は読まなくていいのでしょうか。
まず読むべきは各パラグラフのトピックセンテンスです。
トピックセンテンスとはその段落の中で一番言いたいこと、主張、メインアイデアですね。必ずしもそうではありませんが、各段落の第一文に書いてあることが多いです。
トピックセンテンスを読む際に大事なのは、トピックセンテンスの文字面だけでなく、
その主張がポジティブかネガティブか、
通説か、新しい提案か、はたまた反論か
など、パラグラフの役割を同時に理解すること。
構成は「主張を戦わせる系」か「時系列」
IELTSリーディングの構成は、
- 何人かの専門家の主張を戦わせる系
- ある出来事(テーマ)を時系列で説明する系
が多いです。まあ、アカデミック・ライティングの基本を理解している方ならお馴染みの考え方ですよね。論文というのは大体そんな構成で進んでいくものですから。
専門家の名前と内容がごちゃごちゃにならないように、本文のパラグラフ横に「+」や「-」のマークをつけて、ポジティブかネガティブかを一目でわかるようにしておきます。「ポジ」とか「ネガ」とかでも良いです。
自分なりの印をつけておくことで、途中で他の問題を解いていても、すぐにパラグラフの内容を思い出すことが出来ます。
展開の順番も大体決まっています。いきなり新しい提案から論が始まることは少なく、
始まり:これまでの通説が説明され、
↓
途中:通説に対する疑問提示/反論がなされ
↓
終わり:新しい仮説が投げかけられる、
みたいな感じで進みます。
たまに細部の情報を問われることもあります。
その場合はトピックセンテンスというより、サポートディテールを正確に読めているか突っ込まれるので、そこはさすがに精読しましょう。
サポートディテールは「どのような実験をしたか」「その実験から何がわかったか」などが問われます。ディテールは問題文でぶち当たった時に初めて精読すれば良いです。
精読するときは、このブログで強調しているスキャニング&パラフレーズをフル活用しましょう。
IELTS のリーディングスコアが 5.5~6.0 を行ったり来たりしています。6.5まで伸ばしたいのですが、良い勉強法や点数を伸ばすコツはありますか。 IELTS のリーディングでバンドスコア 6.0 を取れるということは、問題文の内容は[…]
見出し問題を解くコツは設問の読解
見出し(パラグラフのタイトル)のマッチングも難しいですよね。個人的には、IELTSのリーディングの中で一番難しい問題だと思います。
なぜそんなに難しいのかというと、一つはその人の要約力が乏しいから。
これまで話してきたとおり、まずはパラグラフのメインアイデアを瞬時につかむことが出来なければ、当然見出しも付けられません。
しかし、さらに大きな理由として
IELTSのリーディングは設問文が抽象的で難解
というのが挙げられます。
こちらの記事でも書きましたが、IELTSのリーディングは全体的に、設問文を正しく理解できなければ、正解に辿り着くことはできません。
ですから本文を精読するのに時間をかけるというよりは、5W+動詞を意識して、設問文を丁寧に読むようにしてみてください。
IELTS のリーディングの TRUE(YES) / FALSE(NO) / NOT GIVEN の問題が難しくて、いつも正解率が低いです。どうやって解けば良いのでしょうか? 穴埋め問題に続き、バンドスコア 6.5 にもう少しで届きそうな方[…]
まとめ
では最後にもう一度ポイントの復習です。
IELTSリーディングのマッチング問題を攻略するには、
- 「誰が」、「何を」、「どのパラグラフ」で言っているかを把握する
- 各パラグラフのトピックセンテンスをつかみ、ポジティブ/ネガティブか、印をつけておく
- 丁寧に全文読まず、サポートディテールなどの詳細は流し読みする
- 各パラグラフの関係を考えながら、議論がどう展開しているか理解する
- 本文よりも設問の解読に時間をかける
以上の点に気を付けながら読み進めてください。