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「海外インターンに興味があるけどよく分からない」という人向けに、海外インターンのざっくりまとめ、の後編。

前編はこちらから。

3.海外インターン先の選び方

海外インターンの切り口を紹介したが、では一体どうやって自分に合ったインターンを見つければいいのか。

それはやはり”なんのために海外インターンへ行くのか”目的を明確にすることである。

3−1.海外インターンの目的

そもそもなぜ海外インターンに行きたいのか。人によって目的は様々だ。

「将来を見据えてキャリアアップにつなげたい」

「勉強しながらちょっとだけ働いてみたい」

「就活までに、人と違う経験がしてみたい」

「海外に行ってみたいけど、留学できるほどお金がない」

どれじゃなきゃいけない、というルールはない。自分自身が納得する理由をしっかり考えよう

3−2.どんな◯◯?

理由が明確になったら、次はその目的を達成するにはどんな環境がベストなのかを知ることが大事

例えば目的が「将来を見据えてキャリアアップにつなげたい」のであれば、どんな環境が自分にとってのキャリアアップになるのか。

キャリアアップとは語学力アップなのか?それともスキルアップなのか?

もし語学力アップならば、どんな環境なら語学力が上がる?日本人社員が多い日系企業のインターンよりも、外資系で日本人が一人もいない環境の方が良いのか?

それとも帰国後の転職を見据えて、言葉の通じる日本人社員から仕事のスキルを盗むことを優先した方が良いのか?

もし誰かに聞けるチャンスがあれば、具体的に聞いてみればいいし、もしいなければ自分で調べてみよう。それくらい自分の力でできなければ、海外でインターンなんて出来ないだろう。

 

4.私の海外インターン記

私自身は、学生時代に3回ほどインターンを経験した。

1つ目は国際協力機構(JICA)という日本の政府開発援助(ODA)実施機関で。

2つ目はUNICEFフィリピンのマニラ事務所で。これが最初で最後(?)の海外インターン。

そして3つ目はUNICEFの東京事務所で半年ほど働いた。全て自力で探し出し、全て無給のボランティアに近い内容だった。(UNICEFフィリピンのインターンは奨学金がもらえたので、少しだけお金をセーブすることができたけれども・・・。)

今考えてみれば、私の人生を大きく変えた一連の出来事だった。

4−1.インターンに合格する「運」も実力のうち

このブログでも何度か触れているように、私は国連職員を目指していた。そのために公共政策大学院というちょっと変わった大学院にまで進学し、入学当初から「実務経験を積むぞ!」と意気込んでいた。

入学して間もなく、日本ユニセフ協会がインターンを募集しているのをクラスメートが教えてくれた。私自身はその存在を知らなかったので、クラスメートが教えてくれなかったらインターンに行くことはなかった。ラッキーだった。

入学当初から「途上国でこどもの教育機会を広めたい。将来は国連で働きたい」とわめいていたので、彼はそれを覚えてくれていたのだ。自分が何をやりたいか発信しておくと、必要な情報が集まってくることを学んだ。

ラッキーは続いた。その年の募集内容が、私の研究内容と丸かぶりだったのだ。私の研究内容はかなりニッチだったので、全くライバルがいなかった。

あれよあれよと選考が進み、たった1名の募集枠に見事合格することができた。完全に運が味方してくれた。

 

4−2.インターン中のあれこれ

そうして1年間ほど準備をし、修士2年生の時にフィリピンのUNICEF事務所でインターンをすることになった。

私のインターンは大分変わっていて、ミンダナオ島という”紛争地帯の子供の保護”が業務内容だった。これをフィリピン人に話すと大抵「こいつはバカか」という表情で呆れられる。

想像しにくいかもしれないが、(当時は)本当に戦争が起きている地域なのだ。限られた人しかその地域には入れないし、移動も装甲車だった。

インターンの内容詳細は、日本ユニセフ協会HPの『紛争地で子どもの保護に取り組む』に書いてあるのだが、一部抜粋したい。

私は基本的なビジネススキルも無く、専門性も乏しいただの学生です。事務所ではもちろん最年少です。

最初は、自分と職員との間の圧倒的な実力差に愕然とし、何も出来ない自分は、上司に更なる負担をかけているだけではないか、と申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

しかし「人を育てることも私の仕事。それに君にはインターン生として学ぶ権利がある。」との上司の言葉に目一杯あまえ、気長に頑張ることが出来ました

 

4−3.海外インターンの経験が今にどう活きているか

UNICEFという、世界中から一流の人材が集まる場所でのインターンということもあったと思うが、インターン中はとにかく挫折の連続だった。

しかし、おかげで早いうちから自分には何が足りていないのか知ることができた。

それまで国連職員になるには、とにかく専門性と海外経験だと勝手に思い込んでいたが、その前にやるべきことが沢山あった。社会人としての根本的なビジネススキルだ。

そしてもう一つ。本当に国連職員を一生の仕事として働いていきたいのか、改めて考えるきっかけを与えてくれた。

それまでは国連職員に「なる」ことがゴールだったが、なった後に「何の専門家として」「どんな組織で」「どう解決するのか」を考えていかなければいけないと気付いたのだ。

それはやはり、現地でUNICEF職員と一緒に時間を過ごしたからこそ気づくことができたのだと思う。

 

5.まとめ

今回は、あまり知られていない海外インターンについてざっくりまとめてみた。

この記事をここまで読みきった人は、おそらくかなり真剣に海外インターンへ行くことを検討しているのではないだろうか。

留学(学ぶこと)もかけがえのない経験だが、「働くこと」の厳しさとやりがいを教えてくれる海外インターン。

もしそこまで関心が高まっているのなら、迷わず実践することをお勧めしたい。もし学生であれば、なおのことひるまずチャレンジしてもらいたいと思う。

「自分には出来そうもない」と見えるものに挑戦してこそ、乗り越えた時に自信が生まれるものだから。

 

 

1985年生まれ 東京都出身

経営コンサルティング会社へ新卒で入社。その後シンガポールの現地法人へ転職し採用業務に携わる。日本人の海外就職斡旋や、アジアの若者の日本就職支援に携わったのちフリーランスとして独立。現在は開発コンサルタントとして国際開発援助やソーシャルビジネス支援に従事。