こんにちは、10か月かけてようやく目指していた IELTS OA 6.5 を達成したまじめです。
今回は「これから IELTS OA 6.5 を目指して独学メインで勉強しよう」と考えている方に、私が使って実際に効果があった参考書13冊をセクション別にご紹介したいと思います。
IELTS は TOEIC や TOEFL に比べ圧倒的に参考書が少ないので、どの教材を買ったらいいかわからないという人も多いと思います。
私自身、勉強を始めた頃は何を買っていいか全く分かりませんでした。他のブログで紹介されているものは外国版で全編英語のものが多く、英語力の基礎が欠けている私にはレベルが高いものばかり。

タイトル画像の写真に載っているのは全部で28冊ですが、これ以外に買ってもほとんど使わなかった教材があります。IELTS 対策本を買うことによって安心感を得たいという気持ちもあったんだと思います。
この記事を読んだ皆さんには、私のようにお金を散財することなく、本当の意味で参考書や問題集を使い倒して頂ければと思います。そして自分の目標スコアを是非達成して頂けたら嬉しいです。
基礎固めにつかった厳選3冊

まず基礎固めに使った教材で、最も使いこみ、最も効果があったと思うもの3冊を厳選してご紹介します。
単語
単語については『【音声ダウンロード付】実践IELTS英単語3500』(旺文社)を使っていました。
毎朝 6:30 に起床して、7:30までの一時間で80語(前日の40語+その日の40語)くらい単語を暗唱していました。夜は復習の時間に当てていたので、21:00~22:00の一時間で80~100語(その日の40語+うろ覚えの単語40〜60語)カバーしていました。
最終的には 3,000 語までしか到達できませんでしたが、そこまでの範囲は3周しました。
文法
文法は主に
- 『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(ピアソン桐原)
『Forest』(桐原書店)→ 現在は『Evergreen』となっています。
の2冊を使っていました。
使い方としては、まず『学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』を解いて、わからないところや苦手分野の知識補充として『Forest』を引き直す感じです。
全セクション共通の問題集
基礎固めが終わったら絶対に購入すべきは、IELTS の公式問題集『IELTS 14 Academic Student’s Book with Answers with Audio: Authentic Practice Tests (IELTS Practice Tests) 』(Cambridge English)です。
こちらは過去問ではなく、IELTS の問題を作っている団体(Cambridge University Press )が出版する問題集となっています。AcademicとGeneral がありますが、Academicが留学用のものです。
全編英語で解説もないので初心者にはとっつきにくいですが、誰しも最終的にはこの教材を解きまくることになるでしょう。私は12、13、14の3冊を3周ほど解きました。
リーディングで使った参考書3冊
続いてリーディングのおススメ参考書を紹介する前に、まず私のリーディング・スコアの変遷をお伝えしたいと思います。
最低スコア:4.5 → 最高スコア:7.5
実は4セクションの中で最もスコアが低迷していたのがリーディングでした。最後の試験で 7.5を取るまでは、半年の間 5.5 をキープ…。
それでも結果的に 7.5を取ることが出来たのは、参考書というより読み方を変えたからだと思います。そこら辺の話は下の記事に書いてあるので、良かったら参考にしてくみてください。
IELTS のリーディングセクションだけスコアが 5.5 で頭打ちしています。一日一題解いているのですが、何度受けても点数が変わりません。自分の読み方の何が問題かわからず、困っています。 今日は IELTS や TOEFLなど難易度の高い英[…]
話はそれましたが、リーディングで最も使っていた参考書&問題集は
- IELTS公式問題集
- 『パーフェクト攻略IELTSリーディング 』(テイエス企画)
- 『大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル3)』(桐原書店)
です。
最初はごくごく普通にこれを読んでいたのですが、いくらたっても 5.5の壁を突破できない。自分なりに分析してみると、2つの課題を見つけました。
一つめは要約問題が不得意ということ(問題形式でいうとHeading問題等です)。二つめは、英文を読むスピードが遅いということです。いつも 40問中 35問前後で試験時間が終了していました。
この2つの課題を克服しないと 6.5以上は取れないと気づいたので、まずは要約力を鍛えるために1パラグラフごとに要約しながら読みました。
一日一時間半かけて3パラグラフくらいしか進まないという日も多くありましたが、かなり丁寧な精読をした後、読むスピードを速くするために速読をするということを毎日繰り返していました。
上の本とは別に、精読+速読力を高めるために大学入試用の問題集を読んでいました。東進ハイスクールの有名講師・安河内哲也さんの著書です。
この本の良いところは、解説で全て S, V, O, C, などの構造分析がされている点と、音読専用のスラッシュ付き文章と音源がついている点です。
IELTSの文章よりも語数が少なく文章の難易度も易しいですが、構造分析がしっかり書いてあり、独学がしやすいという点で選びました。
結果、前から順に英語のまま読んでいく習慣がつき、英文を読むスピードが少し上がったと思います。
リスニングのおすすめ参考書2冊
4セクションの中で最も中途半端な結果に終わってしまったのがリスニング。
最低スコア:5.5 → 最高スコア:6.0
もともと音を聴き取ること自体は苦手ではなかったので Part1、4は安定して正答率が高かったです。一方 Part2、3は音を聴き取るだけではダメで高度な意味理解が求められます。 Part2、3は最後まで克服できませんでした。
なので参考になるか分かりませんが、リスニングで使っていたのは
- IELTS公式問題集
- 『Listening for Ielts (Collins English for Exams) 』(HarperCollins UK)
の2冊です。
勉強し始めの初期はよく『Listening for Ielts (Collins English for Exams) 』(HarperCollins UK)を聴いていました。基本、音源はイギリス英語が中心なので、問題を解く事を目的にせずイギリス英語の発音に慣れるために聞いていました。
最後の方はやはり公式問題集の12、13、14『IELTS 14 Academic Student’s Book with Answers with Audio: Authentic Practice Tests (IELTS Practice Tests) 』(Cambridge English)を重点的にやりました。
ライティングの超おススメ参考書3冊
ライティングは4セクションの中で最も思い入れがあります。
最低スコア:4.5 → 最高スコア:7.0
ライティングは本当に苦しみ、沢山時間を使いました。
ライティングで使った参考書&問題集は
- 『Ielts Academic Writing Task 1 Samples: Over 450 High Quality Samples for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week』(Independently published)
- 『英検準1級ライティング大特訓 (英検 ライティング大特訓)』(アスク)
- 『Ielts Writing Task 2 Samples: Over 450 High-Quality Model Essays for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week (Box set) (English Edition) 』(Independently published )
の3冊。
文法のところでも紹介しましたが、『大学入試英作文ハイパートレーニング和文英訳編』(ピアソン桐原)は、ライティングに本腰を入れ始めてから導入しました。
それまで文法の大切さがそこまでわかっていなかったのですが、ライティング(アウトプット)に取り組んで初めて文法の重要性を認識しました。
Task1
最もお世話になったのが『Ielts Academic Writing Task 1 Samples: Over 450 High Quality Samples for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week』(Independently published)です。
他の記事でも紹介していますが、とにかくサンプル数が豊富で、Task1のグラフタイプ全てを網羅しています。この中からグラフタイプ毎に2サンプル抽出し、それを毎日繰り返し模写しました。
最初の1〜2サイクル目はただ模写しているだけ。3サイクル目からどんどん負荷を上げていきます。具体的には、緑色等のマーカーで重要な表現にラインを引き、赤色の下敷きで隠して模写していました。
6サイクル目あたりからは全ての文章を覚える勢いで模写していき、最終的には全グラフタイプを8周くらい模写しました。
Task2
そしてもう一つお世話になったのが『英検準1級ライティング大特訓 』(アスク)です。こちらも別記事で紹介していますが、IELTS の Task2は、英検準一級の英作文と似ています。
IELTSの場合は 250語以上書かなければなりませんが、英検は150語程度。語数こそ少ないですが、アカデミック・ライティングの基本的な型は同じです。
最初から量は書けないけれど内容(Task Response)と構成(Coherence and Cohesion)は磨きたいという人におススメです。
慣れてきたところで、Task1で紹介した本の姉妹本『Ielts Writing Task 2 Samples: Over 450 High-Quality Model Essays for Your Reference to Gain a High Band Score 8.0+ In 1 Week (Box set) (English Edition) 』(Independently published )に取り組みました。
こちらも何度か模写をして、Task2で使える表現や語彙を吸収していきました。
スピーキングのおすすめ参考書3冊
スピーキングは一番モチベーションが上がらなかったセクション。
自分の趣味とか好きだった学校の教科を聞いて誰がおもろいねん!と常に思いながら、「これはテストだ‥これはテストだ‥」と言い聞かせながら毎日勉強を頑張ったセクションです。
最低スコア:4.5 → 最高スコア:6.5
試行錯誤する中で最も効果が高かった教材は
- 『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング 』(ベレ出版)
- 『おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(ベレ出版)
- 『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略 』(アスク)
です。
何より突破口を開いてくれたのが『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング 』(ベレ出版)と『おかわり!スラスラ話すための瞬間英作文シャッフルトレーニング』(ベレ出版)。
詳しくはこちらの記事で書いてますが、私はこの本で紹介されている勉強法に忠実に取り組んでから、2.5ヶ月でスコアが 1.5も伸びました。
内容対策として参考にしたのは『IELTS スピーキング・ライティング完全攻略 』(アスク)です。
この本に載っている攻略ポイントや頻出問題を参考にして、Partごとに自分の回答をノートにまとめました。そしてその回答を何度も口に出して覚え、実践はBest Teacherというオンライン英会話を活用し、練習を重ねました。
まとめ
振返ってみると、今日ご紹介した13冊のうち IELTS対策の本が6冊、それ以外の英語本が7冊という内訳でした。
勉強し始めた頃は英語の基礎が本当になかったので、高校の参考書や大学受験の問題集を取り入れたのが良かったのかなと思います。
また、壁にぶつかるたびに課題を分析して、その課題を乗り越えるための教材を都度取り入れていったのも良かったと思います。
正直、教材選びはめちゃくちゃ難しいと思います。私の場合、横で Ringoちゃんのような専門家が私の実力を常にチェックしてくれ、その時の実力に合った参考書&問題集を一緒に選んでくれたのも大きかったと思います。
そんなに都合よく専門家がいつも横にいるケースは稀だと思いますので、本当に独学で IELTS OA 6.5 を目指して頑張ろうという方にとって、今日ご紹介した教材が参考になれば幸いです。
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