TOEFL ITPリスニング|Part A攻略に必要な3つのポイント

TOEFL ITPリスニングのスコアを上げたい。何をどう勉強すればいい?

という方に、リスニングセクションの攻略法をお伝えします。

  • ITPリスニング・セクションの概要
  • 高得点を狙うなら Part A は落とせない
  • Part A を攻略するポイント3つ

英会話と違い「ただ英語が聞き取れればいい」で終わらないのがTOEFL。内容が聞き取れても、正しい答えを選べなければ、スコアは上がっていきません

高得点を狙うなら、パートごとの特徴をおさえて、問題パターンに合わせた勉強が重要です。得点源になりうる Part A で大失敗しないよう、最低限のポイントをおさえていきましょう。

リスニングセクションの構成

まず最初にリスニングセクションの概要をおさらいします。

TOEFL ITPのリスニングは、以下の3つに分かれます。

パート 話される内容 大問数 設問数
Part A:Short conversation 短い会話。学生生活、日常会話など。 30題 30問
Part B:Long conversation 長い会話。授業や学生生活などに関する会話。 2題 8問
Part C:Talks 一方通行のレクチャー。講義やインストラクションなど。 3題 12問

合計50問、試験時間は約35分間です。

Part B と Part C の特徴

TOEFL ITPのリスニングが苦手という方は、具体的に、どのパートが苦手ですか???

人によって異なると思いますが、まずは自分がどのパートが苦手なのか、きちんと把握するところから始めましょう。

Part C が苦手な人

実際生徒さんに聞いてみると、「Part C が苦手」という人が圧倒的に多いです。

学術的な講義の場合は単語も専門的ですし、聞いている時間も1分半~2分くらいかかるので、より高度な理解力や集中力が必要とされます。

Part C が苦手な人は、「音が聞き取れない」のではなく、「内容自体が理解できていない」ケースもあります。

語彙や文法の基礎が抜けており、スクリプトを読みながら聞いても情報を処理できないのです。

そのような方は、単語、文法、リーディングを並行して頑張りましょう。特に、専門的な単語を分野別に覚えると効率的です。

比較的簡単なPart B

一方 Part B は、比較的得意という方が多いです。Part B は長い会話なので、Part A の短い会話よりも大変そうなイメージがあります。

ですが、実際はその逆。

Part B の方が長い文、情報量が多い。たとえある単語が聞き取れなかったとしても、後の発言から内容を組み立てることが可能です。

また1題につき4問出題されるので、全部の設問を読んでから「あ~、こーゆーことを言っていたのね」と、内容を逆読みすることも可能です。

問題数も2題8問と少なめです。3つの中では是非とも得点源にしたいパートですし、基本的な練習を積めば、必ず出来るようになると思います。

勝負がわかれる Part A

さて、最後に残った Part A を見てみましょう。

リスニングの得点を左右するのは、実は Part A

Part A は短い会話です。ファースト・スピーカー(最初の話し手)と、ラスト・スピーカー(終わりの話し手)がそれぞれ一回ずつ発言して終わります。

会話は1往復。秒数にして、大体15~20秒の内に終了します。少しでもぼーっとして聞き逃してしまうと、もうアウト。かなりの集中力が必要です。

また、内容自体は身近なのですが、口語特有の独特な表現が出てきます。単語自体が聞き取れても、口語表現やイディオムを知らなければ正解に辿り着くことができません

要約すると、Par A では「一瞬で過ぎていく会話から聞き取れた英語を正しく理解し、発話者の意図を読み取る力が求められる」のです。

こんな問題が全部で30問。

ある意味、一番“精聴力”が問われるパートかもしれません。

Part A の解き方ポイント

では、Part A は何に気を付けて解いていけば良いのでしょうか。

最低限押さえておきたいポイント2つと、更に高得点を狙うためのポイント1つをご紹介します。

① ポジティブかネガティブか

一つ目のポイントは、発話者の意図がポジティブかネガティブかを見極めること。

ポジティブかネガティブか、このニュアンスが見極められるだけで、選択肢を絞ることが出来ます。

例えば、ファーストスピーカーが次のような発言をしたとします。

” Shall we invite John to the party this weekend? ”

 

「今週末、ジョンをパーティーに呼ぶのはどう?」

それに対するラスト・スピーカーの回答は、次のようなパターンが考えられます。
A: “Why not?”

B: “But we’ve already invited Adam.” 

さて、みなさんはAとBの違いがすぐにわかるでしょうか。

少なくとも、どちらがポジティブでどちらがネガティブか、見抜くことは出来ますか?

・・・

正解は、A がポジティブB がネガティブです。

この文脈で使われる Aの “Why not?” は「いいですね、そうしましょう」という、提案に対する同意を意味します。

いわゆる「反語」というやつです。「なぜいけないの? ダメな理由なんてないじゃない!」つまりは賛成よ=ポジティブ、ということですね。

一方 B の “But we’ve already invited Adam.”は、文字通り「でも、もうアダムを呼んじゃったよ」という意味です。

どういうことか。

言葉を補足すると「アダムとジョンは仲が良くないから、もうアダムを呼んじゃったしジョンは呼ばない方がいいんじゃないの?」という意味になり、つまりは反対=ネガティブということになります。

このように、Part A では、会話の表現やイディオムから話し手の意図を推測させる問題が頻出します。

もし詳細が聞き取れなかったとしても、話者の態度がポジティブかネガティブかさえ判断できれば、正解を導きだすことも可能です。

少なくとも2つは選択肢を消去できます。小さなことのように見えますが、4つの選択肢から正解を選ぶのと、2つの選択肢から正解を選ぶのでは、確率が大きく変わります。

消去法は立派な解答テクニックです。

話者の態度がポジティブかネガティブか判断し、間違いの選択肢を確実に消去しよう

② 同じ単語の選択肢に引っかからない

消去法でもう一つ大事なのが、「会話から聞こえた単語(表現)と、全く同じ単語(表現)が使われている選択肢に引っかからない」です。

「そんな見え見えの引っ掛け問題になんて引っかからないよ!」

と自信満々ですか???

そう思いたいところですが、結構多くの人が引っかかっています。

実際に問題を解いてみると、全く意味が分からなかった時、聞こえてきた単語にすがりたくなるもの。

自信がない問題ほど、わずかに聞こえた単語が選択肢の中にあると、それを選びたくなっちゃうんですよね。

でもPart A では、ほとんどの正解が会話中の単語とは別の表現に言い換えられています。

逆をいえば、全く同じ単語が使われている選択肢はバツの可能性が非常に高いということになります。

会話に出てきた単語と、全く同じ単語が使われている選択肢は要注意。間違いの可能性が高い

③ 設問の6パターンを知る

以上の二つに気を付けていれば、間違いの選択肢はほとんど消去でき、正解の選択肢にたどりつけるはずです。

Part A にも慣れてきて、消去法ではなく、正解をピンポイントで選べるようになりたい方は、次の6つの設問パターンを攻略できるように目指しましょう。

  1. 追加情報を聞き取る
  2. 提案内容を聞き取る
  3. イディオムに関する知識を問う
  4.  推論を必要とする
  5.  同意または反論を聞き取る
  6.  話者の思い込みを判断する

これら6つのポイントは『TOEFL ITPリスニング教本』(テイエス企画)で、著書の山田広之先生が分類されていたものです(1~6の順番は筆者が変えました)。

例えば先ほどの例で言うと、次のような質問がなされます。

Woman : Shall we invite John to the party this weekend? 
Man:Why not? 

 

設問:What does the man mean?「男性は何を意味していますか?」

これは5番目の「同意または反論を聞き取る」タイプの問題です。

このタイプの問題は、大抵、ラスト・スピーカーの返答が短いものになります。他にもこんな言い方があります。

<例>

 

  • You can say that again! 「まったくその通り。」→ ポジティブ
  • Nether do I. 「私もそうではないです。」→ ネガティブ

返答のパターンをいくつか知っているだけで、ポジティブかネガティブか判断できますね。これで正解に辿り着く可能性がぐっと高まります。

 

ちなみに先ほどの “What does the man mean?” に対する正解の選択肢は、

“The man agrees with the woman’s idea.”

のように、別の表現で言い換えられる場合がほとんど。間違っても、

“The man does not understand why the woman wants to invite John.”

のように、聞こえてきた単語のオンパレードのような選択肢は選ばないようにしましょう。引っ掛けの可能性大です。

まとめ

上のポイントの1~3は比較的「頑張って聞き取る」要素が強いのですが、4~6は更に「話者の意図を正確に捉える」必要があります。

4~6の設問タイプを確実に正解するためには、やはりパターンに沿った練習を積むことが重要です。

 

TOEFL ITPで高スコアを取るためには、Part A の攻略が不可欠。

リスニングに特化した問題集や模試を活用して、何度も繰り返し解いていけば、Part Aは必ず攻略できます。

今日紹介した「最低限押さえておきたいポイント2つ」と「6つの設問パターン」をおさえて、是非さらなる高得点を狙っていきましょう!

▼リスニングの全体的な力を伸ばしたい方はこちら

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