耳か目か。脳科学に基づく英語の学習法とは。

まじめ
電車の中で英語をずっと聞いたり、ネイティブとの英会話レッスンも沢山受けました。でもリスニング力が全然上がりません。同じ勉強法を続けるべきなのでしょうか。
Ringoちゃんは何でそんなにリスニングが得意なの? やっぱり留学していたからですか?
Ringo
留学=自然にリスニングが出来るようになるわけではないと思うよ。脳科学的に説明すると、リスニングが得意なのは、私の小学生時代の生態に理由があったみたい。
耳から学ぶか、目から学ぶか。自分の脳に合った学習法を取り入れるのが重要だよ。この記事を読んで、自分はどちらのタイプか見極めてみてね!

英語の歌詞を聞き取って書き起こす遊び

いきなりの自慢で恐縮ですが、私はリスニングが得意です。TOEICやTOEFLでも、なぜかリスニングパートだけ満点(一方、文法やリーディングはどんなに勉強しても満点を取ることはできません)。

アメリカに3年間留学していたので、確かに英語を聞く時間の長さが関係しているようにも思います。でもリスニングが得意なのは、実は中学生の頃から。留学する前から英語をスムーズに聞き取ることが出来ました。

小学生の頃、私は父がふらっと見せてくれた「ウェストサイド物語」というミュージカルにどはまりしました。暇があっては映画を見る毎日。

そのうち「自分は主人公のマリアなんじゃないか」という妄想にとりつかれ、彼女が劇中に歌う歌を聞き取り、歌詞を書き起こすという奇妙な遊びを始めました。もちろん全編英語です。

当時はまだ音楽をネットでダウンロード、歌詞の検索なんて出来ませんでしたので、カセットテープを巻き戻しては音声をノートに書きなぐるの繰り返し。英語はアルファベットすら知らなかったので、自分が聞こえたままの発音をカタカナで書き、見よう見まねで歌っていました

遊びだけでは飽き足らず、ついには劇団にまで入りました。言葉は日本語でしたが、舞台で演じ・歌って・踊る日々はとても楽しかったのを覚えています。

小学3年生の時です。

それって遊びながら、かなり高度なリスニング練習をしてたってことですか…?
そうそう。専門用語でいえばディクテーションとシャドーイング(※)を同時にやっていたみたい。相当ニッチなひとり遊びね。

※ディクテーション:音声を聞き取って紙に書くこと
 シャドーイング:音声を聞きながら影のようにくっついてリピートすること

脳科学に基づく英語が得意な人の「生活習慣」

小学生の頃に自然と行っていたこの遊びが、知らないうちに英語脳を育んでいたようです。

『脳科学的に正しい英語学習法』(KADOKAWA)の著者で医学博士の加藤俊徳先生によると、英語が得意な人には、英語を伸ばすための「生活習慣」があるといいます。

  • 音読が好き、得意
  • 楽器演奏を習っていた
  • 人前で歌うのが好き、歌う機会がある

いずれも言語能力を高めるのに必要な脳を発達させるのに、とても良い訓練なんだそう。

私は英語の歌を歌って踊っていたので、耳で聞くことに関係する脳の部分(聴覚系)と、体を動かすことに関係する脳の部分(運動系)を両方鍛えていたようです。舞台ではセリフも読んでいたので、日本語・英語問わず、言語能力自体が高まっていったみたいですね。

このように耳で聞いたことを脳に集積する回路が発達しているタイプの人聴覚系の学習法が合っています。例えば

  • 音声教材を使ったり、リスニングをメインとした学習カリキュラムを組む
  • 英文を読むときは必ず発音し、耳から聞いて覚えることを意識する
  • ネイティブとの英会話に取り組む
そういえばRingoちゃんは、新宿の歌舞伎町で流れる4ケ国語のアナウンスを、いつも適当にリピートしてるもんね。まさに聴覚系と運動系のトレーニングを日々行っているんですね。
テキトーな外国語をしゃべらせたら、私とタモリさんの右に出る人はいないんじゃないかしら。残念ながらタモさんはミュージカル嫌いだけど。

聴覚系じゃない人は視覚系で学ぶ

「そんなこと今さら言われても、もういい大人になっちゃった……」

「音読は下手だし、そもそも日本語でも会話は苦手……」

という人もいると思います。でも大丈夫。

加藤先生いわく、聴覚系ではない人は視覚系、つまりは目を重視した学習法で英語力を伸ばすことが出来ます。大人になってからでも十分間に合う。

自分が「視覚系」に当てはまるかチェックするには、次の特徴を参考にしてみてください。

「視覚系」が強い人の特徴

✔スポーツやゲームが好き

✔ ものを観察するのが得意

✔ 自然の中で過ごすのが好き

✔ 文字や数字を、映像で覚える

加藤俊徳著『脳科学的に正しい英語学習法』(KADOKAWA)

もし視覚系の傾向があれば、英文を多読したり、映像や画像の多い教材を使った学習法が適しているそうです。目で英文を追ってよむことで、目から情報を入れる→理解する→記憶につながるという脳内ルートを強化できます。

暗記するには「書いて覚えろ」とよく言いますよね。目から情報を入れる(視覚系の脳トレと同時に手を動かすこと(運動系の脳トレによって、記憶が定着しやすくなるそうです。迷信ではなく、ちゃんとした科学的根拠があったんですね。

目と耳を両方使うのが最強

自分に合った学習法を意識して勉強する

当ブログもそうですが、巷にはありとあらゆる英語の勉強法が溢れています。

「英語は耳で聞いておぼえるんだ!」「いや、英語は沢山読んで身につけるんだ!」など諸説ありますが、結局どれも正解なんだと思います。

特にブログは、その人が一所懸命編み出した方法、成果が出た方法を紹介しているわけですから、当の本人にはピッタリの学習法なわけです。

科学的根拠も大事だけれど、マメな人と大雑把な人、仕事が忙しい人とある程度時間の余裕がある人など、性格やライフスタイルによって取り入れるべき勉強法は変わってきます

大事なのは、自分に合った勉強法を見つけること。

そのためには、やはりある程度の試行錯誤を繰り返さないと、自分にベストな勉強法は見つけられないのではないかと思います。

「成功した人のやり方を真似たけど、自分にはできなかった……。やっぱり私に英語は無理なんだ!」と諦めるのは早い。きっとその勉強法が合わなかっただけです。

ぜひ今日から「自分は聞く派かな?それとも目を重視派かな?」と意識しながら勉強を続けてみてください。英語を楽しく学べる日はそう遠くないはずです。

耳か目か。脳科学に基づく英語の学習法
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