【IELTS・TOEFL】英語の基礎力を固めるには専門塾ではなくマンツーマンが効果的

みなさまこんにちは。TOEFL だけを教えていたのに、なぜか IELTS や英検、TOEIC まで波及して英語各種試験を教えている Ringo です。

今日は大学や予備校で TOEFL、IELTS、TOEIC、英検などの英語試験を指導している講師の立場から見た「正しい塾の選び方」について解説したいと思います。

以前「塾か独学かは自分の性格に合わせて選びましょう」という記事を書きました。

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【TOEFL・IELTS対策】勉強するなら独学?塾?

この記事を読んで「自分はやっぱり塾とか予備校に通った方が良いな」と感じた方の多くは、「おし、IELTS や TOEFL に強い専門塾はどこだろう?」と検索したと思います。

IELTS や TOEFL を学ぶのだから専門塾が一番!と考えるのは当然です。

ただ、実際に専門講座を担当する講師の立場から申し上げると、8割くらいの生徒さんがお金をドブに捨て…ではなくて、限りある時間とお金を非効率に使っていると感じざるを得ません。

それは塾や予備校、ましてや講師が手抜きをしてぼろ儲けをしようと企んでいるわけではなく、単純に、彼らが提供するカリキュラムと生徒さんの実力が合っていないのです。

そこで今日は、私が実際に授業をしながら感じる歯がゆさなども交えて、思うことを書いていきたいと思います。塾や英語学習サービスを選ぶ際の判断基準として参考にして頂ければ幸いです。

※具体的な塾名やサービス名を上げて評価する記事ではありません。

英語の基礎力の具体的目安とは

最初に結論から言うと、

基礎力がない人は、専門塾ではなく個別指導が効果的

です。もう少し具体的に言うと

基礎力が足りていない人=現在の実力が IELTS OA 5.5、TOEFL ibT 59点、TOEIC 730点以下の人です。

一般的には TOEIC で 730 点あれば英語上級者と言われますが、IELTS や TOEFL を伸ばしていこうという方ならば、730 点レベルはほんの序の口に過ぎないということは実感できると思います。

基礎力の目安

同時通訳の神様と呼ばれ、人気英語講師たちからも絶大な支持を受ける國弘正雄先生は、基礎力(中学の教科書レベル)の具体的な到達点を次のように示されています。

  1. 英文をひっくり返さずに頭から順番に読んで意味がわかる
  2. 日本語が頭に浮かばないのに、意味がイメージとして実感できる
  3. ふつうのスピードで吹き込まれた付属のテープをテキストを見ずに理解できる
  4. 音読がネイティブ・スピーカーに楽々と通じる
  5. 文のどの部分が、他の言葉と入れ替え可能かという、基本的な予測力がある

引用:國弘正雄著『國弘流英語の話し方』(たちばな出版)

どうでしょう。

基礎力と一言でいっても、私たちが通常想像するはるかに上のレベルを指していることがわかりますね(この基礎力をつける最善の方法が「只管朗読」、つまりただひたすら中学の教科書レベルを朗読することだと國弘先生は仰っています。が、この話は本題とズレるのでまたどこかで)。

▼英語の学習法本はこれ一冊でいいんじゃないか、と思わせてくれる國弘先生

専門塾の授業は「実践」の場

ではこの基礎力は、IELTSやTOEFLの専門塾に通えば身につくのでしょうか。

私の知る限り答えは “ノー” です。

オンライン英会話を含む専門対策の授業のほとんどは実践中心。一対一でも一対複数でも、授業のほとんどが「問題演習」「講師による解説」に時間が取られています。

生徒は高い授業料を払っているわけですから、自分の力だけでは学べない内容を塾に期待します。であれば、塾側としては難しい文章の英文解釈や和訳、試験のテクニックや攻略法を解説するのが仕事となります。

一クラス 60分~90 分という短い時間で、生徒さんに「自分は IELTS 対策しっかりやってるぞ」という満足感を持ってもらうためには、IELTS の問題を解いてプロの解説を聞くというスタイルが一番わかりやすい。

 
Ringo
でも、このスタイルで本当に伸びる人は良くても2割。実際は1割くらいです。

その2割の人はすでに英語の基礎力があり、おまけに自宅学習における自己管理力も優れ、受験勉強の土台があるので己の学習スタイルも確立されているような方ばかりです。

それに「英語が好き」という最強要素が加わると、週1~2回の塾通いでもメキメキ英語が伸びていきます。

上の要素を奇跡的に全部兼ね備えている方は専門塾に通う意味あり

地味な基礎練習こそ大事

Ringo
Ringo
この問題演習+解説というスタイル、身に覚えがありませんか。

そう、まさに私たちが学校で習ってきた英語学習スタイルです。

私たちは中1から6年間、一所懸命教科書の解説を聞いて、問題を解いて、テスト勉強をしてきました。それなのに、先ほど上で示した國弘先生の言う「基礎力」に、ほとんどの人が到達できずに終わってしまいます。

ということは、学ぶ場所が学校から専門塾に変わり、学ぶ内容が教科書から IELTS や TOEFL に変わったところで、同じ勉強スタイルを取り続けても基礎力は上がらないのです。

これが私が冒頭に申し上げた「講師として感じる歯がゆさ」です。つまり、本当に大事な英語の基礎力をつける場がどこにも提供されないまま、生徒はいつも応用問題ばかり解かされているということです。

日頃の練習メニューと取り組み方が大事

専門塾の授業(実践の場)は、高校野球で言えば2週間に1度の練習試合みたいなもの。練習試合はあくまで練習の成果を試す場であり、大事なのは毎日の練習で何をやるかです。

この日頃の練習メニューの組み方取り組み方で、チームの強さが変わってきます。

例えば野球の基礎練習の一つに走り込みがあります。冬はボールが使えないからずっと走り込まされる。楽しくも面白くもない。ただ辛い。でも強制的にやらされる。やっている最中は全然効果がわからない。

けれど春になってボールを触り始めると、なぜか球が速くなっていると気づく。

こんなふうに基礎練習は、自分では予想もしなかった効果を発揮してくれます。

 
まじめ
でも、この基礎力養成段階が一番つらくて、一番脱落しやすいんよな。

天才バスケットマン桜木花道も、バスケ部に入部して最初の1週間はひたすらドリブルの練習をさせられます。基礎練しかさせてもらえない状況に、花道はブチ切れて体育館を後にします。

 
まじめ
急にスラムダンク?

しかしゴリの「この根性なしが!基礎が出来ないやつは試合に出ても何もできん!」という言葉が頭を離れません。

そして仲間の応援や先輩の優しさに後押しされて、結局体育館に戻ってきます。彼は腐ることなく、次の基礎であるパス練習を始めるのです。

正直、私たち講師も「この根性なしが!音読を50回出来ないやつが本試験を受けても何もできん!」と強気で言えるなら言いたいです。

でもお金を払っている生徒さんが期待するのは地味な基礎練習のメニュー表と叱咤激励ではなく、IELTS や TOEFL ならではのザ・専門対策ですもんね。そこら辺が本当にもどかしいところです。

▼なんて最高なマンガなんだ

辛い時期を一緒に歩むコーチを探そう

とにかく英語が好きで仕方ない人や、よほど自制心の高い人でなければ、自分の力だけで辛い基礎練習を乗り切れる人はいません。
英語学習の最大の敵は「継続」です。
勉強を続けるには、大抵の人はなんらかの強制力が伴う環境作りが必要です。
その環境とは、専門塾の授業に一時間身を置くことではなく、単調でつまらなくて効果も実感できない辛い時期を「この道が正しいんだ。信じて進め」と励まし続けてくれるコーチと、仲間の存在なのではないでしょうか。
自分が集団クラスの講師をしていてなんですが、基礎力をつけるまではマンツーマン指導のほうが効果的かつ効率的だと思います。IELTS やTOEFL の試験対策はその後で十分間に合います(もちろん、基礎力が十分ついた方であれば専門塾もお勧めです)。

「結果にコミットする」で有名なライザップも、高価なマシンや広いプールを売りにするのではなく、その人に合ったトレーニングメニューや食事管理で本物の成果を上げていますもんね。

ライザップのように、最近では英語そのものではなく、英語の学び方指導とセットの英語コーチングサービスも出てきています。

ちなみに講師の選び方ですが、基礎力養成の内は日本人講師の方が良いと思います。解説を理解するには母語の方が圧倒的に効率的ですから。

先生の選び方ですが、出来れば英語習得に苦労した先生がおススメです。最初から英語が出来る先生は、出来ない人の気持ちが分かりづらい人も結構いるので…。

 
Ringo
英語がうまい人ではなく、英語を教えるのが上手な先生を探してみてくださいね。そして先生との相性も大切にしてください!
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