IELTSのリアルな難易度を解説!英検とどちらが難しい?

IELTS は全くの初心者です。英検を受けるか IELTS を受けるか迷っています。IELTS と英検ではどちらの方が難しいでしょうか。

このような質問をたくさんいただきますが、IELTS と英検ではみなさんの英語力によって根本的な難易度が異なってきます

この記事では IELTS の難易度について、できるだけリアルに生々しく解説していきたいと思います。

なぜ難易度を知ることが重要かというと、多くの方が勉強を始める前に IELTS の難易度を見誤って、勉強を開始してからすごく苦労しているからです。

この記事を参考に、ぜひそういった苦労を回避していただきければ嬉しいです。

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IELTS の難易度を見誤る原因とは

そもそもなぜ IELTS の難易度を多くの人が見誤ってしまうのかというと、原因は二つあります。

一つは

私、IELTS 7.0 を独学で取りました!」とか

数ヶ月でスコアがこれだけアップしました!

といったネット上の情報です。

IELTS 7.0 を取れる人の割合は、日本人では上位15%ほど。

下の図は IELTS の公式団体が発表している数値をもとに私が作成した IELTS のスコア分布図です。

IELTSの7.0を取っている方は上位15%、最も多いのは OA 5.5〜6.0で 50%近くを占めます。

これが現実です。

独学で短期間で IELTS7.0を取ったという動画はエンタメとしては面白いですが、そのまま自分も同じように取れると思ってしまうと、苦労してしまうかもしれないです。

二つ目の原因は、0.5刻みというスコアの数値設定です。

0.5と聞くと小さい数字のイメージですが、一般的に0.5.スコアを上げるには 200〜300時間かかると言われています。

IELTSの 0.5は全然小さい数字ではありません(泣)!TOEICに置き換えたら100点くらい重みのある数字なんです。

0.5という見た目の数値に騙されないよう、しっかり余裕をもった計画を立てていきましょう。

日本人のIELTS スコア分布図
図1. 日本人のIELTS スコア分布図(IELTS公式HPの統計をもとに筆者作成)

IELTS と英検はどちらが難しい?

IELTS は1〜9の9段階にスコアがわかれていますが、0.5刻みでスコアを伸ばしていくと考えるのが一般的です。例えば今 5.0 だったら、その次は 5.5を目指すという感じです。

文科省資格試験対象表によると英検準1級とIELTS 6.5が同じレベルらしいですが、個人的には少しずれているかな〜と思います。

感覚的には IELTS 6.5を取る方が英検の準1級を取るより圧倒的に難しい。生徒さんで準1級を持っていても、IELTS 6.0を取るのに苦労している方も結構います。

なぜ IELTS の方が難しいかというと、IELTS は全然違う英語力の人たちが一斉に同じ問題を解くタイプのテスト(TOEICと同じタイプ)なんですね。

一方で英検は細かく級がわかれています。3級の実力の人は3級を受けて、2級の実力がついたら2級を受けるというように、実力に合わせて問題のレベルが調整されています。

IELTS は英語力が高い人で(7.0とか8.0ぐらいの実力の方)が解いても少し難しいと感じるようなテストです。

なので OA4.5〜5.0ぐらいの方が受けると、超絶難しいテストと感じると思います。

IELTS OA5.0の難易度とは

ここからは日本人が最も集中する OA5.5、6.0、6.5の3つのスコアについて難易度を解説していきたいと思います。

まず OA5.5 は努力していたら7割の人が到達できるレベルだと思います。上の図だと24%で、OA5.5を持っている方が最も多いです。

実際に UtoGo Academy の生徒さんも7割の方は OA 5.5は取れています。例えば OA3.5から始めた方も、 4ヶ月間勉強してプラス2.0、OA 5.5を達成していました。

ちなみに英検でいうと2級以上、準1級以下という感じです。

独学でもOA5.5でしたら取れると思います。元々英語が得意な方であれば、初めて受ける IELTSでも取れる可能性は十分にあります。

IELTS OA 6.0の難易度とは

OA 6.0は人によってはまあまあ頑張るレベルの努力が必要です。

UtoGoの生徒さんも OA6.0以上を取った方は約2割。マンツーマンでしっかり指導を受けてもこれぐらいの割合です。

留学やワーホリを経験してる方でも OA 6.0 を取るのに苦労している方は何人もいます。

人によっては相当大変と感じる人もいれば、6.0までは軽く到達してしまう人もいます。

OA5.5までは頑張ればほとんどの人が登れる山ですが、OA6.0になると「相当きつい」人と「別にそんなに難しくない」と感じる人に、一番わかれるポイントかと思います。

大学受験の時にしっかり英語を勉強してきた方は独学でも辿り着けるレベル。とはいえ、科目によっては苦労する方もいらっしゃいます。

英語や勉強が元々あまり得意じゃないという方は、マンツーマンの指導が必要かもしれません。

UtoGo の卒業生の中には、OA5.5でずっと停滞していたとか、1,300時間勉強してもOA5.5 から抜け出せなかったという方の生々しい体験談をたくさん載せています。

泥臭い皆さんの努力の歴史が書かれているので、ぜひこちらの記事も読んでいただければと思います。

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IELTS OA6.5の難易度とは

OA 6.5を目指すとなると、かなり頑張る必要があります。他のもの(仕事や趣味)は全部捨てて IELTSに一点集中するぐらいの努力や集中が必要です。

UtoGoの生徒さんで OA 6.5を取った方は全体の19.2%で、約2割にとどまっています。軽い気持ちで目指すと後悔したり、途中で諦める人が続出するようなレベルです。

OA6.5を取れる方は、

  • 勉強の型が高校や大学受験を通して身についている
  • 宿題をちゃんとやり切れる
  • 主体的に予習・復習ができる
  • 日本語での読解力が高い
  • 幅広い分野に興味関心がある・教養が高い

といった共通点があります。

大学受験でしっかり勉強していた人でも、文法や単語は改めて勉強し直す必要がありますし、何となく勉強していてもたどり着けないレベルになります。

独学でもOA6.5は取れると思いますが、長期間で伸び悩む可能性も大きいです。こちらの方の体験談もぜひ参考にしてみてください。

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IELTS OA6.5 KTさん体験談

OA6.5を取るのは簡単ではないですが、6.5を持っていれば将来の選択肢はかなり広がります。例えば留学をするとき、ほとんどの大学や大学院で足切りされることはありません。

ただし、OA6.5を持っていたとしても現地の授業についていくにはやっとのレベル。

留学するためのパスポートとしては十分なレベルですが、実際に英語が使えるかどうかは別の話なので、試験として割り切って勉強するのが良いと思います。

IELTS OA7.0 の難易度とは

最後に参考までに OA7.0以上の話をします。

オックスフォードやケンブリッジのような世界のトップ大学・大学院を目指す場合は OA7.0が必要になってきますが、OA7.0は普通の日本人が現実的に目指せる最高峰のスコアなんじゃないかと思います。

OA 7.5以上になると、もう目指さなくていい(笑)。

OA 7.0以上にたどり着くためには努力以外の要素も関係してくると思います。何年間も留学していたとか、帰国子女であるとか。

なので、OA7.0以上のスコアが取れなかったとしても全然落ち込む必要はないですよ!

現実的な目標設定でIELTSを乗り越えよう

みなさんは夢と目標の違いを考えたことはありますか?

「いつか取れたらいいな〜」

という夢に対して、

目標スコアと自分の現在の英語力を客観的に把握して、その差を埋めるために◯◯をこれくらい勉強して、△△までに終わらせよう

毎日の具体的な行動計画に落とし込めるのが目標だと私は考えます。

このブログを読んでくださっているみなさんには、ぜひIELTSを夢で終わらせず、達成可能な目標として取り組んでもらえたら嬉しいです。

IELTSは一回の試験代も高いですし、時間もお金も気力もめちゃくちゃ取られます

それでも「絶対 IELTS OA6.5を取って留学して、自分の人生を変えたいんだ!」という思いがある方は、ぜひ UtoGo Academyの無料カウンセリグや体験レッスンに一度お越しください。

 
Ringo
ブログや YouTubeの発信が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。一緒にIELTS 頑張っていきましょう!

お知らせ

UtoGo Academyでは、IELTS OA 6.5を達成して海外留学をしたい方向けに、オンラインの講座を実施しています。

OA 5.0~5.5で伸び悩む方に特化したカリキュラムを通して、本物の英語力とIELTS対策をサポートしています。

ご興味のある方はぜひこちらから無料カウンセリングにお申し込みください。

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