短期間でTOEFL ITPの点数を伸ばす戦略について

この記事は

  • 急にTOEFL ITPを受けることになってしまった!
  • 英語は苦手だけど、短期間で点数を伸ばしたい…
  • 初めてTOEFL ITPを受けるけど、何から手をつけたらいい?

という方に、

  • TOEFL ITPの簡単な概要
  • 短期間の勉強戦略の立て方
  • 絶対外せない文法セクションの攻略法

について書いています。

この記事を読むと、短期間でTOEFL ITPのスコアを伸ばすためにどのような準備をすればよいか、ざっくりとしたイメージを持って頂けると思います。

Ringo
今回の記事はあくまで試験対策上の勉強戦略についてです真の英語力を伸ばす目的とはズレますので、その点は予めご了承ください。

TOEFL ITPとは

TOEFL ITPは、団体受験用に開発されたテストです。近年では多くの国立・有名私立大学で導入が進んでおり、クラス分けや実力測定として使用されています。

試験内容ですが、リスニング、文法、リーディングの3つから構成されています。試験時間は約2時間。問題はTOEFL PBT(Paper-based Test)の過去問を基に作られています(※現在日本では、PBTを受験することはできません)。

 

まじめ
TOEFLといえばアメリカに留学する人向けというイメージがあったけど、今は受験対象が広がっているんだね。
日本の英語教育も、読み・書きを重視したものから、聞く・話すを含む4技能強化に変わってきているのね。

 

TOEFLはそもそも「外国人留学生がアメリカの大学の授業についていく英語力があるか」を測るテストです。なので、和訳や英文解釈はありません。指示も問題文もすべて英語。扱う内容は学術的なものが中心です。

リスニングもごく自然な会話スピードに設定されているので、一般的な日本人には速く感じるでしょう。大学入試向けの受験英語とは質が異なるので、英語が苦手な人は特に難しいと感じるかもしれません。

でも大丈夫。TOEFL専用の勉強をすれば、それなりにスコアは伸ばせます

 

短期間でテストを受ける場合の戦略

勉強期間の短い/長いにかかわらず、スタートは自分の実力を知るところから。

TOEFL ITPを受けたことがない人は、まずは市販のテキストを買って実力試しをしましょう。

スコアは310~677点の間で出ます。スコア換算については様々なサイトで紹介されているので、そちらを参考にしてみてください(すいません、いつか別記事でちゃんと書きますね…)。

よく言われるのは「大学留学なら500点以上、大学院留学なら550点以上が最低ライン」。これはあくまで海外留学する人の目安です。

大事なのは自分自身の目標を持つこと。

目標点から逆算して、自分の現在地はどこかを明確にする。目標までの距離はどれくらいで、到達するためには何をすべきなのか。具体的にはどのセクションで何点延ばす必要があるのか。

限られた時間と資源の中で、何に集中して何を捨てるのかを決めるのが戦略です。

試験勉強も経営も同じ。戦略で勝ちにいこう

 

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戦略①不得意分野に時間を割く

ではここで質問です。

試験まで残り時間が限られている場合、みなさんは得意科目を伸ばしますか?それとも不得意分野をカバーしますか?

正直に言えば「得意分野を伸ばしたい」という感情の方が勝つのではないでしょうか。だって不得意分野に向き合うのは辛いですもんね。

一度苦手意識がついてしまうと勉強する気が起きてこない。後回しにする内に授業についていけなくなる。問題も解けなくて、余計嫌いになる……と負の連鎖が始まります。

 

これが人生なら、私は間違いなく「強みを伸ばしたほうがいい」と断言します。

でも、試験勉強に限っては不得意分野をカバーする戦略をお勧めします。なぜなら、その方がコスパが良いから。

例えば80点を90点にするのと、40点を70点にするのでは、後者の方が簡単です。不得意分野というのは、苦手意識が先行して、単純に勉強量が足りていないだけの場合が多いです。量をこなせば基礎体力がぐっと向上し、点数を底上げすることが可能です。

ということで、この記事では不得意分野攻略をお勧めしますが、どのような勉強戦略にするか決めるのは、やはりあなた自身。誰かに言われたやり方を鵜呑みにして「あの時アレをやっておけば良かった!」と後悔しても後の祭り。

最後は自分で決めた戦略に覚悟を持つことが問われます。

 

戦略②文法のStructure問題を攻略する

そこで今回は、多くの人が苦手意識を持つ文法(Grammar)セクションに時間を割く戦略を取った場合のお話をしていきたいと思います。

正直、英語が苦手な人がいきなりTOEFLのリスニングやリーディングをやろうとすると、挫折する可能性が高いです。

語彙も内容もレベルが高すぎて、モチベーションダダ下がりの危険性があるよ!

TOEFL ITPの文法セクションは次の2つのパートに分かれます。

―Structure(空所補充問題):15問

―Written Expression(間違い探し問題):25問

計40問を25分で解きます。単純計算して、一問にかけられる時間は大体30~40秒。

Structure は英文構造の理解がカギ

Structureはその意味通り「構造」を指します。英文構造、つまり「この一文はどんな要素から出来ていて、各単語がどんな役割を果たしているか」を見極めることが求められるのです。

高校で5文型を習ったのを覚えていますか?

簡単に復習すると、英文は S=主語、V=動詞(述語)、C=補語、O=目的語の要素から成り立っていて、主語と動詞からだけ成る文章は第1文型って名づけましたよー、みたいな話です。

それでは早速例題を見ていきましょう。

The city of Montreal ________ on an island in the Saint Lawrence River.
(A)was built
(B)has built
(C)that built
(D)built

( ETS TOEFL ITP 公式サンプル問題集 
https://www.ets.org/toefl_itp/content/sample_questions/level2_section2_structure_written_expression

この問題、皆さんだったらどう解きますか???

色々な解き方があると思いますが、私のお勧めは次の手順です。

動詞と主語を見極める
空欄には S、V、O、C、またはそれ以外の要素のうち、どれが入るのかを見極める

なぜあえて動詞を先に探すかというと、動詞のない文章は文として成立しないからです。

つまり絶対的必須要素。動詞は文章の結論(=で、結局どうしたの?)です。動詞が見抜けないと、主語(=誰がやったの?)を正しく見抜くこともできません。

ここで例文を頭から読んでみると、すべて名詞か前置詞なので、動詞がないことに気づきますね。つまり空欄には動詞が入らなければいけないということがわかります。

主語は通常動詞の前にあるはずですから、The city of Montreal とあたりを付けることが出来ます。この段階で that から始まる選択肢(C)は消すことが出来ます。

残った選択肢を見ると、すべてに共通するのは 「建てる」という意味のbuilt(buildの過去形または過去分詞)です。逆に違いに注目すると

(A)was built:過去形&受動態

(B)has built:現在完了形&能動態

(D)built:過去形&能動態

という「時制」と「態」の違いが見えてきます。

主語は The city of Montreal で「人」ではありませんから、「建てられた」という意味が入る(A)の was built が正解になります。

The city of Montreal was built on an island in the Saint Lawrence River. 

「モントリオール市は、セントローレンス川の島に建設されました。」

この例題はかなり基本的ですが、本番でこんなわかりやすい問題はあまり出ないでしょう。倒置を使って主語と動詞の順番を逆にしたり、主語を修飾しまくって見つけにくくしたり、あの手この手で複雑な文章に仕上げてきます。

どんなに複雑で長い文章でも、英文構造がしっかり見抜ければ正解は導けます。構造を見抜くために文法の理解は必須ですが、ここは正直慣れの部分も大きいです。

動詞が抜けているパターン、主語が抜けているパターンなど、すでに類型化されていますので、問題集を2~3回解いてパターンを体に染み込ませてしまいましょう。

Written Expression は品詞の理解が必須

Written Expressionですが、こちらは Structure に比べて少し難しいと感じるかもしれません。下線が引かれている4カ所から、間違ったものを一つ見つけるという問題です。これがどれも怪しく、どれも正しく見えちゃうんですね~。

Structure は単語の意味がわからなくても、単語同士の関係性がわかれば解ける問題もあるのですが、Written Expression はもう少し突っ込んだ単語と文法の理解が求められます。

例えば、名詞の単数/複数問題や、紛らわしい品詞問題が出題されます。日本人が感覚的に苦手な分野ですね。

とはいえ、こちらも Structure 同様、ある程度パターン化されています。何回も解いている内に自然に体が反応するようになってくるはずです。

問題集を何度も解いて、パターンを攻略してしまいましょう。

 

結論:TOEFL ITPスコアを短期間で伸ばすならStructureを極めよ

英語はいくら頑張っても、すぐに成果が現れないからやる気がなくなっちゃうよ。

という人は多いと思います。

そんな中、唯一Grammarセクションは、頑張って勉強した成果が表れやすい分野です。

文法問題は結局パターンに慣れるだけ。本物の英語力養成とは少し違うかもしれませんが、体にパターンをしみこませるのは様々な場面で役立ちます。

よく「勘」で答えるなと学校では教わるけれど、私は勘でも毎回正解が導けるなら、それはそれで良いと思うんです。だって、それは勘じゃなくてほぼ実力だから。

今回は試験対策としてのTOEFL ITP攻略法を書いてきましたが、英文構造の理解は4技能すべてに通じる土台です。英語が苦手な人こそ、ドリル感覚で Grammar セクションから攻めてみてはいかがでしょうか???

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